ナヌ~う?わが愛車の査定額が1万円だとお~! ベルトーネだぞ ハイドロだぞ 電子噴射3000CCだぞ も~怒ったぞ 絶対売るもんか これから徹底的にいじり倒してやる~ その1 [CITROEN XM ブレーク]
こうなったら、雨漏り恐れず、スカイルーフウィンドに改造してやる! 乞うご期待
???・・・おっと失礼、写真の貼り間違い!これは家内の愛車だった。
これらの後付ウィンドは、車検に対応しており、自分で取り付けすることも出来るということです。
いままで、腫れ物にさわるように大事にしてきたXMだが、こうなってみると改造して楽しむのもありかなと思う。
取扱店のホームページは、DIYの情報が満載で楽しいサイトです。
CITROEN XM ブレーク との出会い [CITROEN XM ブレーク]
ハイウェイ専用サルーンの絹の走り [CITROEN XM ブレーク]

後で知ったが、XMは1990年欧州カーオブザイヤーの栄冠を得たシトロエンのフラグシップカーであり、その最上級車種がブレーク(ステーションワゴン)だった。(過去形)残念ながらXMブレークは1998年に生産を終了してしまった。
デザインはかのベルトーネだった。
一目ぼれで購入したにもかかわらず、幸いXMは見かけだけでなく、見事な高速性能を備えたハイウェイサルーンだった。
圧倒的加速でクルージングゾーンに達すると電子制御のハイドロ・エアークッションが快適に作動して流れるように滑るように長旅が楽しめる。
宣伝文句の絹の走りとかベルベットの走りとか言うこの独特なフィーリングに魅せられたCITROENの熱狂的愛好者がいるのも自分で乗って始めて納得した。
しかしやはり、乗り心地最重視の贅沢な車であることに違いは無い。
滑らかに滑るように走るために低速域でもエンジンの回転数は高めに設定してあり、信号機の多い街中は燃費が非常に悪いのだ。
マニュアルシフトなら早めにシフトアップするのだがATなのでこれが出来ない。
高速道路上では、タコメーターを見ながら一度巡航速度以上ににスピードを上げ、ギアアップを確かめてから、徐々にスピードを落としていくと低回転でクルーズできるゾーンがあることがわかってきた。
燃費計で確認すると、経済巡航速度は時速90㌔前後でリッター10キロメーター強
しかし、スピードアップ中に取り締りに引っかかったら燃費節約どころでなくなる。
取り扱い説明書に燃料の節約のアドバイスと言う項目があった。
飛びつくように読み進むと
「長距離走行では、市街地を避ける。近距離の移動には車を使用しない」ときた。
これがフランスのエスプリか?
不経済車としりつつも気が付けば私も完全なシトロエン中毒
なかなか手放すことができなくて13年も付き合い続けています。
しかし、日常の足はユーノスロードスターに奪われて、実力発揮の機会は限られていました。
おりしも、高速1000円乗り放題開始。XMの出番到来です。
急遽サンルーフ改造計画は中止して
ハイウェイサルーンXMブレークの車中宿泊仕様改造計画に変更することにしました。乞うご期待!
タグ:ハイウェイ車中泊
XM と 惜別の旅へ [CITROEN XM ブレーク]
16年前、彼女は、ショールームの奥まった場所に、文字通りうずくまっていた。
みたことのない、車高の極端に低いウェッジタイプのステーションワゴンだった。
そのときはハイドロで車高が沈んでいることすら知らなかった。
決して派手さはないがフォルムの存在感にただただ圧倒されて、こっそり何度も見に通った。
自分には縁の無い高級車と思ったので、勧められても、座席にさえ座らなかったのに。
車が売主に返却される1週間前、名残惜しくて家内を連れて二人で見収めに行った。
XMを見た後、家内がぽっつり言った「お金があったら買ってあげたいけど・・・・・」
当時も我が家は、貧乏だった。
でも、それを聞いてしまったら、もう我慢ができずに、金も無いのに思わず購入してしまっていた。
マニアックでもエンスーでもない単なる面食いの私が手に入れたは車は、有名(ノートリアス)な美しい金食い虫だったが、絶えずそれ以上の喜びを与え続けてくれて、日々の車貧乏にも満足していた。
そのXMが16年の時を経て、突然、大量下血した。Citroën宿命のオイル漏れが始まったのだ。
昨年は四国、九州を40日以上も車中泊旅行してきたのだから、大事に扱えば、永く付き合っていけると考えていた。
しかし、修理のため訪れたデイラーの担当者の言葉を聞いてに呆然とした。
XMは生産中止後、年数もたっているため、補修部品は既に流通しておらず、修理は不能。
漏れが酷くて車検も通らないと言うのだ。
本物のマニアのようにわたしには補修部品を事前にストックしておく余裕も無かった。
今になって途方にくれた。
車検は今月末で切れる。 いたたまれず、曇天のなか惜別の旅に出た。
最後の車中泊旅行 人かげまばらな道の駅「雄武」
すれ違う車も無いオホーツクの海岸をひたすら北上する。
もうすぐ逝くというのに、けなげにも、マセラテイ エンジンは快調で、スロットル全開の誘惑に駆られる
クッチャロ湖畔はトキシラズが弔い花のようにみだれ咲いていた
宗谷岬は雨
「坂の上の雲」のロケで満蒙原野にみたてられたサロベツ大規模集約牧場
日本海沿岸沿いに延々南下して、3日目、神威岬でようやく晴れ間、しかし強風が吹きすさんでいた
ふと、骨折した愛馬を自ら射殺する映画のシーンを思い出した
公道を走れなくなった車は、死を意味するのだろうか
車庫で眠る車は、 死体だろうか
帰ったら、埋葬できないまでも、解体業者に臓器売買される前にせめてエンブレムを外してやろうと思う
16年間、想い出を たくさん有難う 私の自慢だったXMブレーク!
タグ:最後の車中泊旅行