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助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置) ブログトップ
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2重煙筒設置工事コンセプト (TN20設置環境) [助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置)]

NT20の搬入が終わり、煙突資材が到着する前に、工事のアウトラインを整理しておきます。

コンセプト

1.2重煙筒を自作することにする。

 せっかく燃焼効率80%のクリーンバーン薪ストーブTN20を格安で入手できたので、
 煙筒もストーブの性能を十分に発揮できるもの(2重煙筒)にしたい。
 それもできる限り安く!

morso.jp によれば
 
 ストーブ本体    20~60 万円
 2重煙筒部材代金  50~70 万円
 取り付け費用    30~40 万円 とある

 正規業者に頼むと煙突関連費用だけで、80~110万円ということらしいが

 ここは、DIYでローエンドを狙い、NT20ストーブ本体価格以下のMAX15万円程度でまとめたい.



2、2重外煙筒の支持・固定方法

 RIMG5343.JPG
(写真の煙突は地下室の作業場の灯油ストーブの煙筒)

 我が家の2重外煙筒設置工事は、大きな制約があります。

 スタイロフォーム外断熱構造の離れの建物の外壁はスタイロフォーム(40mm)に包まれているので、壁下地に重量物を支える躯体構造物が配置されていない。

 現状では、重い2重煙筒を支える支点を設ける場所がない。

 外断熱構造の外壁の下地は弱く、今から多くの支点を補強するのは、非常な手間と時間が
 かかる作業になる。そこで、

 一箇所の支持ポイントだけで、2重外煙筒の全重量を保持できるように躯体の構造を補強したい。

方法 
(1)鉄製の強化眼鏡板を自作して、眼鏡板に2重外煙筒の全重量を保持できる強度をもたせる。
  plusyskenchiku_5358.jpg
(参考写真)ホンマ製作所「強化眼鏡板」

(2)強化眼鏡板が2重外煙筒の全重量を保持できるように既存の躯体スタッドを改造し、眼鏡石の枠を躯体が保持するように改造・補強する。



3.2重外煙筒の設置方法

  傾斜地での高所作業を避けたいので

  RIMG5347.JPG

  地上で2重外煙筒を組み立て、滑車を使って完成した2重外煙筒を垂直に立ち上げる。
動滑車を煙突先端部分に取り付けると、4分の1の力で吊り上げ可能なはずです。



4.外側煙筒は200mmスパイラルダクトを使用する
  (内側煙筒は150mmステン煙筒、断熱材はニチフ) 

  安い
  剛性がある
 (強化眼鏡板を回転軸支点として、長くて重い縦煙筒を滑車で吊り上げることになるので、
   縦煙筒は長くて繋ぎ目は少ないほうが都合良い)

41a9kkHqOSL._AC_.jpg
(参考画像)ホンマ 製作所

  眼鏡石を貫通して回転軸となる横引き煙筒も強度が必要なので
  0.5mm厚のスパイラルダクトを使用する。
  同様にT字曲がりもウインチ吊り上げの回転軸としての強度確保のために
  スパイラルダクト部品を使用する。
  

以上の基本方針で、各工事を抜かりなく進めてるつもりです。

折りよく、発注していた煙突資材が到着しました!



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TN20用眼鏡石設置工事(1) 木工事(潜函工法) [助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置)]

今回の眼鏡石設置工事において、いくつかの制約があります。

外壁材(フレキシブルスレート板)の在庫がないので、ボード釘で打ち込んである外壁を外したくない。
(くぎ抜きを使うと外壁を無傷で済ますことができないからです。)
室内側から掘削工事を進めて、外壁に開口するのは煙筒口のみにしたい。
潜函工法というわけですw

工事手順

1.眼鏡石の設置位置を決める
  
  RIMG5424.JPG
  室内に設置したTN20ストーブを基準にして、背後壁面に眼鏡石の設置位置を割り出す。

TN20に室内煙筒を取り付けて眼鏡石の高さを出す。

国内には、逆ざしに対応したシングル煙筒は流通していないので、2重煙筒の内筒は150mmはぜ折シングル煙筒の正刺しで使用することにしたのですが

ストーブ煙突口にホンマステンレス煙筒150mmを正刺ししようとしたら入らない。
逆刺しなら入るが、そうするとT字曲がりに接続できない。

煙筒のメス側を絞って逆ざしにできないことはないけど、一番目立つところなので気が進まない。
探すとホンマ製作所からアダプターが出ていた。
pop_inch_adapter.jpg
これが 6,000円 と意外に高価だ

RIMG5433.JPG
形はスパイラルダクトのニップルそっくりなので、150mmニップルをカットして付けてみた。

RIMG5435.JPG
若干緩いが、耐熱コードでも巻いて使うことにした。ニップル1個300円なり


2.壁スタッドの補強・改造
  
(1) 背後壁(石膏ボード)の眼鏡石取り付け枠部分を切り取る。

RIMG5439.JPG
  切断前に、間柱センサーで間柱の位置を確認しようとしたが計測不能!
  石膏ボードの下には、アルミの遮熱シートを張ってあるので、間柱センサーが反応しないのだ。
  しかたなく、ボードノコでボードに切れ目を入れ、間柱と梁の位置を確かめてから、
  眼鏡石の取り付け部分(間柱と間柱の間)のボードを取り除く。

(2) 壁内側の 断熱材を取り出し、中間縦枠をカットして取り除く
  
   RIMG5447.JPG
    地味な作業を根気よく続けて、外壁合板を痛めないように刳り抜く。

(3) 壁内に眼鏡石取り付け枠の外枠(2×4材)を取り付け、
    両側の間柱(縦枠)にコーススレッドで緊結・固定して補強する。

  RIMG5450.JPG
  回し引きのこで外枠内側の構造用合板を切り抜く

(4) (3)の支持枠の内側の合板を切除してから、外側に張られているスタイロ
   フォーム(40mm)をくり貫いて外壁スレートに達するまで掘り進める。
   
   RIMG5451.JPG
   合板を切り取り、外側に貼ってあるスタイロフォームを切除する

     RIMG5463.JPG
   防湿タイベックシートを切除するとスレート外壁の内側に達するので
   切除面を鬼眼やすりで整形して仕上げる。
   気密テープで、隙間を塞いで、外枠完成です。

(5) 2"×8"材で眼鏡石枠(内枠)を作る。
  
   RIMG5466.JPG

  作った眼鏡石枠を外枠開口部から挿入して、
  外壁スレート板に達するまで枠を押し込む。
  
  RIMG5468.JPG

  横煙筒の開口位置を出して
    内枠の下端両隅に強化眼鏡板の取り付けフック口を開口する。

  
  ここで、内枠から外枠に90mmのコーススレッドを打ち込んで緊結させたら、
  壁枠の改造・眼鏡石枠の保持増強作業の木工事(潜函工法)は完了なのですが、

  その前に内枠を型枠に利用して眼鏡石を作ることにします。
  
  増強作業はいったん中断して、次は眼鏡石作りです。



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TN20用眼鏡石設置工事(2)(パーライト断熱眼鏡石自作) [助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置)]

3.断熱眼鏡石の作製

 ケイカル製の断熱眼鏡石(200mm径)は1万円以上で売られていますが、安価な園芸用
 パーライト(18L1,000円くらい)を使って自作します。


RIMG5469.JPG

(1) 作った眼鏡石枠〔内枠)を型枠として利用して、パーライト製眼鏡石を作る。

   型枠に剥離剤を塗り、
   外煙筒(200mmスパイラルダクト)に養生用プラダんを巻きつけて、
   煙突口の型抜きに使います。

  RIMG5471.JPG
   
   バケツにドライモルタルを緩く練っておき、パーライトを少しずつ入れて
   適当な粘度になったら型枠に投入する。(を繰り返す)

  RIMG5473.JPG
   
  定量(厚さ12cm)に達したら、付き固めて平らに均す。

  暫くすると、水が浮いてくるので  
  もう一度丁寧に均してドライモルタルを振り掛けて、仕上げにします。
  生チョコの質感!

  RIMG5474.JPG

  使った材料は、パーライト18L(18L1,100円)、ドライモルタル15Kg位(20Kg600円)
  1,700円で 断熱眼鏡石が作れた。

  RIMG5476.JPG 
  翌朝、まだ固まりきっていないうちにスパイラルダクトを抜いてみた
  いいじゃない!
  
 RIMG5495.JPG
 数日後、型枠を外すにはちょっと早いと思ったけど、次の工事で使う、眼鏡石枠が
 使いたかったので、型枠を外してみたら、角が少し欠けてしまった。

 RIMG5496.JPG
 押さえ枠をつけたまま打ち込んだ室内側は、均せなかった隅のほうが、雷おこし状態です。

 ま、実用的には問題ないので、使用するまでこのまま乾燥させておくことにします。  


  モルタルが15Kg近く入ったので結構な重量になってしまったけど、パーライト18L
  入りの断熱性能に期待することにします。
  
 

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自作2重煙筒工事(1) 足場設置作業 [助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置)]

 屋内側から眼鏡石設置工事を進めた結果、外壁を壊すことなく、煙突口のみを
 開口することができました。

RIMG5487.JPG

 RIMG5507.JPG

強化眼鏡板、壁面支持金具を取り付けするため、2連はしごを使って、作業用足場をかける。

RIMG5506.JPG

急な斜面に梯子をかけるので、杭を打ち込んで足元を固定する。

RIMG5503.JPG

梯子の先端部分にアンカーが取れなかったので、左右からの支持ロープで固定した。

固定するまでが不安定な状態で非常に緊張する。

固定した梯子に足場金具をぶら下げて足場板をヵける。

下げ振りを使い、破風に壁面支持金具の取り付け位置をマーキングして今日の作業は終了です。

たったこれだけで、一日を費やしました。

先は長いな~
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自作2重煙筒工事(2) (丁字曲り内筒断熱) [助成金でクリーンバーンストーブ (DIY設置)]

丁字曲がり〔2重煙筒内管)を断熱する

ニチアス断熱筒〔セラカバ=20mmT)が到着したので、工作が一番難しそうなT字曲がりの断熱から始めることにします。

RIMG5517.JPG

(1)スパイラルダクトのT字管横引き部分にセラカバーを穴の半分まで挿入して
   長い断熱材ナイフで円筒の形のとおりにカットする。


RIMG5518.JPG

(2)根元をカットして、整形したセラカバーを取り出す。


RIMG5513.JPG

(3)T字管の縦管にセラカバーを挿入して、横引き煙筒内部の周囲をマーキングする。


RIMG5519.JPG

(4) (2)で作製したセラカバーをT字管の横引き部分に戻して内側をマーキングする。


RIMG5522.JPG

(5)セラカバーの内側の円を切り抜き、左側のT字曲がり(150mm径)にかぶせます。


RIMG5523.JPG

(6)ナイフを床に対して垂直に使って、内側の円を切り抜く


RIMG5524.JPG

(7)縦管ビタリ!


RIMG5525.JPG

(8)横引きもビタリです!


RIMG5528.JPG

(9)出来上がった左側の断熱曲がりに右側のスパイラルダクトのT字管をかぶせて、
  2重円筒にします。

  どのようにして?

  次回をおたのしみに~^^


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