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アウター上部防音BOXを作る(1)   マシン密閉BOX [ポータブル発電機]

静穏発電機の試作過程で発生したもろもろの不具合を、アウター密閉BOXで包みこんで、失地挽回を期します。


1. マシン密閉ボックスの製作
 

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ランバーコア板と鏡面合板でBOXを製作して、マシンの上から被せて密閉する防音方式を採用します。

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BOXの内部にタディスセルフ・改アスフェルトを切れ目なく貼り付け、開口部に枠材をつけて補強する。


2.吸気防音通路パッケージの製作

(1) 吸気防音通路パケージ枠を作る。

インポートに付けた吸気サイレンサーの効果は散々でしたが、暖気回収BOXは不完全ながらも、ようやく防音効果を確認できた。
同じく給気グリルからも外部に拡散する機械音、振動騒音が相当あるはずなので、外気を吸気グリルまで導入する通路を防音通路にして対策することにします。


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吸気グリルに密着させて吸気を供給するマウスピース部分と通路部分を一体化したパッケージの枠を組み立てる。

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パッケージ枠と上部密閉BOX内の収まりを確認する


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あとの作業で 枠がゆがまないように、上部密閉BOXの中でパッケージ枠に3mm合板のアクセス蓋を仮止めする。

(2)マウスピース部分を作る。

GV-9iの吸気グリルと防音通路を接合するマウスピース部分を作る。

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型紙を使い、接合部のスポンジを切り出す。

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組み立てられたマウスピース

組み立てたマウスピース部分を吸気グリルに押し当て、吸気漏れがないように接合部分を整形する。

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マウスピース部分の調整が終わったら裏側にも防音スポンジを張り、裏蓋の合板をネジで取り付ける。

(3)マウスピース上部に吸気防音通路を組み立てる。

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裏蓋の合板を張ったので、表側のアクセス合板を開いて、吸気通路内部にも防音スポンジを貼る。


(4)電源取り出しコンセントからの配線

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家電に給電する場合、電源コード周りから外部に騒音が漏れないように、GV-9i電源コンセントから床BOXの3口コンセントまでBOX 内配線する。

GV-9iにもう一個ある電源コンセントから,暖気排気用ACファンまで配線する。

(5)吸気防音通路パッケージの取り付け・固定

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組み立てたパッケージのマウスピース部分をマシンの吸気グリルに接続・圧着する。

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アウター防音BOXを上からかぶせて矢印方向(マウスピースをグリルに圧着する方向)にスライドさせて床BOXに嵌め込む。
パッチンで上から圧着して、外部から木ねじで吸気防音通路パケージをアウター防音BOXに固定する。

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上箱を開いて、吸気防音通路パケージが上箱に密着固定されていることを確認して、吸気防音通路のアクセス蓋を閉じて通路を密閉する。

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最後に、アウター上部防音BOX内部のアスフェルトの上から35厚のウレタンスポンジを隅々まで貼り付けて上部BOXを完成させる。

これでアウター上部防音BOXは完成です。


3. 防音ボックス装着後の騒音低減効果

完成したアウター上部防音BOXをかぶせ、GV-9iを完全に包んだ状態で防音テストを行います。

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アウター上部防音BOXは、別次元の防音成果を挙げました。
アウターBOXをかぶせた途端、エンジン音は篭もるような低音に変わり、乗用車のアイドリング音以下まで減音されている。
これだ、求めていた静穏発電機は!
DIY防音BOXで40dB台に遮音 成功
目標であった52dBをはるかに下回っています。

エンジンの低音に酔いながら過去の回想に浸りかけていたら

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10分を経過したあたりから、急激ににBOX内の温度が急上昇、そのうち、エンジンがあえぎだしいつ止まってもおかしくない状況になってきたので、急遽、強制終了させた。

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よく見ると、ダクトに穴が開いている!
ダクトを固定したホットメルトがロウのように流れ出している!

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それどころか、出口からダクト内を覗くとダクトがが溶けて完全に気道をふさいでしまっている。

ワッチを忘れているうちに、徐々にBOX内の温度が上昇、ついにダクトが溶けて窒息死してしまったようです。

厳しい減音効果を求めて給排気に掛け過ぎた負荷を今後どのように調整して、折り合いをつけるかが課題になります。


続く



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コメント 8

ma2ma2

温度の管理がかなり難しいですね!
今後、どのように対策するのか楽しみです(^^)
by ma2ma2 (2019-01-05 10:32) 

kinkin

やはり熱が籠もってしまいますね・・・・
次なる対策は放熱対策ですかね。
by kinkin (2019-01-05 11:55) 

青い森のヨッチン

排気熱というのは本当に高温になって危ないですね
by 青い森のヨッチン (2019-01-06 14:09) 

ロートレー

ma2ma2さん
防音のためは、吸気、排気に負荷をかけざるを得ないので、その負荷を上回る送風がないと温度上昇が避けられないところまでは理解したのですが、その後が(汗)
by ロートレー (2019-01-06 20:17) 

ロートレー

kinkinさん
なかなか防音効果を得られなくて、冷却排気に対する防音をやり過ぎてしまったみたいです。
取りあえずファンをより強力にして通風を確保しようと考えております。
by ロートレー (2019-01-06 20:22) 

ロートレー

青い森のヨッチンさん
振り返ってみると、いままでの試みはいずれも失敗続きで、エンジンを長時間回していませんでした。
今回初めて手答えを得て長い時間エンジンを駆動しての過熱だったので、大分よいところまで近づいてきたのかなと言うのが感想です。^^
by ロートレー (2019-01-06 20:28) 

ワンモア

完成おめでとうございます。と、言いたいところでしたが
今度は熱対策ですか(-ω-、)
なんか第二次大戦中の空冷エンジンや液冷エンジンの開発史を見ているようで興味深いです。引き続き頑張ってください!
by ワンモア (2019-01-07 00:26) 

ロートレー

ワンモアさん
一瞬、大成功と喜びかけたら悲惨な結果に・・・・・
でも、完成目前の手応えを掴んだ感じがします。^^
by ロートレー (2019-01-07 08:08) 

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