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自作飛行機用のエポキシ探し [自作飛行機資材・機材(検討、調達)]

航空ベニヤtomosin-magari-foto300.jpg提供 北零WOOD

自作ULPのカバーリング材として航空機用シナ合板(1.1mm)を調達済みですが、この合板、国内で模型飛行機を作る人たちの間では航空用合板とよばれていて、メーカーも航空機用合板と表記して販売していたものだが、厳密な意味での航空用合板でないということで製造メーカーでは同じものを最近オールシナ合板と名称を変更してしまった。!

え?航空用合板を安く手に入れたと思っていたのに、これはどうしたものか
航空用合板として公認されているものはbirch(かば)が大半だが単板の強度比較では、シナはカバの70%程度の強度しかない。
http://lawtray.blog.so-net.ne.jp/2012-05-21

入手したシナ合板が航空用合板のお墨付きでないと知ってしまったらなんだか急に心配になってきた。
指定がbirchの1mm合板ならシナ合板は1.5mmなければならない。
今更、買い直すわけにもいかないので、入手のシナ合板をエポキシで強化して使用できないものだろうか

真っ先にFRPで機体表面のカバーリング(シナ合板)を補強すること考えてみる。
しかし、表面をクロスでレイアップした場合、重量増加に加えて、FRP表面の研磨が大変な作業量になるので却下!

2番目に、内部からFRPをレイアップしてを補強すること考えてみた。
これは、仕上げの研磨は省略できるが、胴体トラスが邪魔になってクロスを張るのが大変な作業になるのでこれも却下!

最後は奥の手、低粘度のエポキシ・レジンを胴体内部に刷毛塗りして、裏からシナ合板に浸透させる方法
これなら、木繊維が交互に積層されている合板がエポキシで強化されて、文字通りのFRP仕上げになるし、表面の平滑さはシナ合板のまま変わらないので塗装も綺麗で簡単。

まずそれには、低粘度で浸透性に優れたエポキシ・レジンを探す必要がある。

実はいいものを見つけました。




用途は全く違うが、コンクリート躯体のひび割れ補修のために開発された浸透性に優れた・低粘度エポキシレジン(ボンドE206W)です。
FRP用エポキシレジンに比べたら価格的にも半値のE206Wをなんとか使いこなせないかと調べてみたら
いい記事を見つけました。

「どのエポキシを使うか」http://kayak-dog.net/index.php?option=com_content&view=article&id=178:2011-11-29-02
http://kayak9.matrix.jp/index.php/portfolio-2/6-1

この記事によると、ボンドE206Wエポキシレジンは、低粘度がうたい文句のシステムスリーのシルバーチップエポキシやVaRTM工法に使用可能な日進 Z1 エポキシレジンと遜色のない低粘度でありながら、価格はそれらのは3分の1~2分の1程度である。

また実際に「カヤックのFRP化」に応用している人を見つけた。
images.jpeg
http://mikey-at-hokkaido.seesaa.net/category/9509182-1.html

結果もよさそうなので、、ボンドE206Wエポキシレジンを機体内部合板のコーティング剤として使用してみたいと思う。

E206Wは低粘度で浸透性に優れたレジンであり、ワーキングタイムも比較的長いので、上手く使うと、バキュームバッグを使用したVaRTM(真空)工法にも利用できるかも知れません。
indextyr.jpeg
もしそのような使い方ができるなら、、VaRTM工法を使って、自作ULPの主要桁を比較的低価格でCFRP化することも夢ではなくなります。


これは絶対にテストしてみる価値がありそうです。


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E206W
http://www.toolfirst.jp/epoxy/k_e206.htm
E206Wでカヤック
http://mikey-at-hokkaido.seesaa.net/category/9509182-1.html

どのエポキシを使うか
http://kayak-dog.net/index.php?option=com_content&view=article&id=178:2011-11-29-02-53-40&catid=52:2010-10-23-00-49-05&Itemid=71
http://kayak9.matrix.jp/index.php/portfolio-2/6-1


WESTシステム クリヤーコート
http://www.woodencanoe.net/epoxy/clearcoat.html

CAST Z-1 エポキシ
http://shop.lab-cast.com/?pid=93479162
仕様PDF
http://lab-cast.com/notes/Z-1series.pdf

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コメント 8

kinkin

ご無沙汰です、なにらや大がかりな実験が始まるのですかね
上手く行くと良いですね。
by kinkin (2016-03-11 04:56) 

ロートレー

kinkinさん お早うございます。!
今まで冬眠状態ですっかりご無沙汰しておりました。
これからは少しづつ更新していきたいと思っています。
by ロートレー (2016-03-11 08:13) 

ma2ma2

約一カ月のご無沙汰ですね!
自分でカーボンを手に入れるのはなかなか難しいですので、実験ですね(^^)
by ma2ma2 (2016-03-11 10:11) 

ロートレー

m2ma2さん
ご無沙汰してました!
ようやく気力が回復してきました。
また、よろしくお願いいたします。
by ロートレー (2016-03-11 18:23) 

ワンモア

ご無沙汰です〜、
おっ何やら面白そうな企画が^^
by ワンモア (2016-03-12 21:10) 

ロートレー

ワンモアさん
お久しぶりです。
年末から風邪をこじらせてしまい。
最近ようやく良くなってきました。
歳のせいですね~^^
by ロートレー (2016-03-13 08:44) 

ラジオペンチ

お久しぶりです、春に向けて楽しそうな企画始動ですね。

いつものおせっかいですが、
たわみなどの変形に対して板厚は3乗で効くので1mmの板厚を1.43mm(1/0.7)まで増やす必要はないのでは?と思いますがどうなんでしょう。もちろんビス留めした板が引き剥がされる場合などはせん断なので、板厚に比例した抵抗力しか期待できないはずですが。

私は電気屋で材力は専門外なのですが、機体重量に直結しそうな話なので気になりました。
by ラジオペンチ (2016-03-14 09:56) 

ロートレー

ラジオペンチさん いつもアドバイスをありがとうございます。
カバーリングの合板は、機体や翼表面のせん断力を負担する設計になっております。
しかし、ULPの翼外皮は軽量化のためにマイラーやダクロンを使用してすませることがあるくらいなので、たとえ薄くとも合板使用なら強度的にそれらよりはるかにましなはずです。
それで、約20平米の翼表面は予備設計どおり補強なしの1.1mmシナ合板で済ませ
より強度が必要な胴体外皮合板(1.1mmシナ合板)についてのみエポキシコーティングで補強してやろうと思います。
以上の補強であれば僅かな重量増加で済ますことができそうです。
これからもよろしくお願いいたします。 (^^)
by ロートレー (2016-03-14 16:32) 

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