アサヒ キャスターを使う (耐火レンガ積み) [石窯を作る]
耐火煉瓦は、アサヒキャスターT13を練って積み上げることにしました。
(ホームセンターの担当者から「耐火セメントは、火入れしないと硬化しないので、アサヒキャスターを使用したほうがよい。キャスターなら常温でそこそこ固まるので、初めての人でも大丈夫」とアドバイスされたからです)
ところが、水を加えて練ってみたら、極端な話、灰の中に砂利が入っているような感触で、モルタルのような粘り気がほとんど無い。
ブロックの上に塗り広げようとしたら、骨材が結構ごろごろしていて薄塗り出来ない。
おまけに、水分がたちまち吸収されて、キャスターがすぐにぱさぱさになってしまいとてもレンガを積むような状態になりません。
(耐火煉瓦を積むのにレンガを濡らしてはいけないと言うのは、耐火モルタルを使用する場合のことであって、アサヒキャスターには当てはまらないことに始めて気が付きました。)
耐火モルタルの説明に、「2~3mmが目処」とあったので、キャスターも同様かと思っていたら大違い。
骨材の大きさから、キャスターを使用した場合の目地は、8~10mmになってしまいそうです。
1袋3,500円のキャスター2袋購入してありますが、あと3袋は必要になってきました。
ブロックの台は耐火煉瓦の目地が3mmとして計算して大きさを決めたので、こうなると耐火煉瓦の窯が台からはみ出してしまう。
もし、煉瓦を切り縮めて対応しようとすると硬い耐火煉瓦を40本程度切り縮めなければならない。
表、裏に切れ目を入れるから、計80カット余計にカットする必要がある。
さてどうしたもんか!
耐火モルタルについてe検索すると、1000度c以上に加熱して始めて粒子が溶解して固まるという。 そんな高温は家庭ではとても無理!
取りあえず、キャスターを使いこなせないことには話にならなくなりました。
生乾きのキャスターを回収して、水を加えてユルユルに練り直し、たっぷり吸水させた煉瓦に薄く塗って、接合して見た。
上の目地は、双方の煉瓦にキャスターを塗りつけたもの
下の目地は下の煉瓦のみにキャスターを塗りつけたもの
ゴムハンマーでぎりぎりまで目地を圧縮して一晩放置して見ることにしました。(1日目)
翌朝、ぶら下げて見たら、がっちり接着しています。(そこそこどころでない)
ゆるゆるの貧調合でも使えるなら、私でも何とか使いこなせそうです。
目地幅を計ってみると、双方とも 6mm程度でした。(6mmが最低ということ)
施工方法を変更して、煉瓦積み再開!
長手方向の煉瓦はカットせずに、目地を広げて積む。(後方に1.5cm飛び出させる)
横方向の煉瓦は一本を切り縮め、目地幅を確保する。
これにより、切り縮めが必要な本数は11本(約4分の1)に減らすことができます。
積み方は、事前に耐火煉瓦を水に浸し、横目地を8mm程度にして、緩く練ったキャスターを下段に塗り広げ、その上に縦目地用に8mm隙間を空けて耐火煉瓦を並べていき、ゴムハンマーで水平に揃える。
(耐火煉瓦を水につけると、ものすごい気泡が音を立てて噴出してきた。普通煉瓦の倍以上吸水性がありそうです。これを乾燥した状態で使おうとしたのだから上手くいくはずがありません。しかもこの吸水性では、窯を屋外に設置すること自体相当無理がありそうです。)
更に緩く練ったキャスターを目地の隙間の空間に流し込んで行き渡らせて完成させる。
以上の方法で、何とか昼前に、一段積み終えました。(正確には2日掛かりですが)
少し要領を掴めたようで、午後から更にもう一段積むことができました。 (2日目)
1日に2段積むことができれば6日後には、ドームに取り掛かれそうです。
翌日、3段目を積んだところで、丁度、キャスター一袋を使い切ったので、残る1袋に手をつける。。
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午後からもう一段積んだので、計4段です。 (3日目)
4日目も2段積んで、計6段積むことが出来ました。 これでようやく燃焼室の壁の高さまで耐火レンガを積めました。(写真は撮り忘れです)
次は、焼床・焼室の作製にかかります。
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おはようございます!
うぁー!【事前に耐火煉瓦を水に浸し】
そんな下準備もするんですね!
モノづくりって、ワクワクします(^ω^)☆
by あとりえSAKANA (2014-07-28 08:14)
石釜を作る苦労が凄く伝わってきます。
試行錯誤しながらだんだん形になって
行きますね。
出来上がりがとにかく楽しみです。
私こういうこと大好きですが本格的なことは
出来ません。(涙)
by yoko-minato (2014-07-28 08:55)
yoko-minato さん こんにちは!
なんとか難局を乗り越えることができました。
失敗談もあったほうが、他の方の参考になるかもと、愚痴っぽいことも書いてしまいました。
完成してしまえばよい思い出になるのでしょうね
by ロートレー (2014-07-28 14:37)
あとりえSAKANAさん いらっしゃい!
「耐火煉瓦に水は禁物」のフレーズだけが頭に残っていて、レンガを乾燥状態でいきなり積もうとしたのが間違いの元でした。
何事も下準備は手抜きできないですね。
by ロートレー (2014-07-28 19:49)
私も今石窯制作中です。同じような苦労して手探りで作業方法を見いだし、漸くアーチの八割方まで積み上げました。
上部はレンガが立ってくるのでモルタルの塗り付けが出来ない為、アサヒキャスターをフルイにかけてトロトロにして流し込もうかなと。
使い方難しいですね。
by masan (2015-10-05 13:04)
masan さん こんにちは!
もう少しで完成ですね
目地の間隔が十分にあれば
アサヒキャスターをフルイにかけるのはもったいないように思いますが?
by ロートレー (2015-10-05 13:24)
耐火煉瓦は水は禁物どころか厳禁です。水蒸気爆発の危険性有りです。耐火煉瓦の水禁物は耐火モルタルの時であってキャスターには当てはまらないと言う事で無く、原則水厳禁です。キャスターが緩々で決着したのは成分効果で、本来の効果が薄れてます。耐火モルタルのメジ2.3ミリは、厚すぎると火入れで収縮率高く、組んだ煉瓦間が変形し落下する為です。又200度位で硬化し完全硬化は1000度〜。キャスターは確かに厚くてゴロゴロ用途違いで耐火モルタルの方が良いかも。安全をお祈りします。
by ガルボ (2022-03-18 09:48)
古い過去記事にコメント失礼します。
現在石窯製作中で、土台が終わり窯部分に取り掛かるところですが、アサヒキャスターの強度がどのくらいなのか気になります。
ゆるゆるのキャスターでつなげたら翌日にはぶら下げて見てもがっちり接着していたということですが、振り回したり叩いたりしても外れないくらいの強度がありますか?
火床や焼き床もすべて耐火レンガで組もうと思っていますので強度が気になります。
by kogo (2022-11-22 08:33)
ガルボさん、認識間違いです!
水蒸気爆発の危険が有るのは、完成した窯が雨などにうたれて濡れたまま火入れをした場合です。
それもあくまで「危険性がある」というだけで、水蒸気爆発が起きる可能性は極めて低いです。
それでも一気に火力を上げるのは確かに危険で、じわじわと通常の2倍ほど時間をかければ、水分は水蒸気として出ていきます。
話しを戻すと、耐火レンガをアサヒキャスターで積む場合は、レンガを水に濡らすことは必須です。
「水を振る」くらいでは全然足りず「水に浸ける」ことが必須です。
前回質問していましたが、私の自宅の石窯もやっとメインの石窯は完成しました!
耐火レンガが余ったので、メインの石窯の真横に小型の石窯の政策に取り掛かった所です。
おそらくガルボさんは、耐火レンガを積まれたことが無く、ネットでの中途半端な情報をもとに書き込まれたんだと思います。
耐火煉瓦の濡らし方が足りなかったり、アサヒキャスターの練り方が固かったりすると、耐火煉瓦の上にアサヒキャスターを乗せたとたんに、水分はあっという間にもっていかれ、塗り広げるどころではなくたちまち固まり始めます。
もちろん目地幅を調整するどころではなく、乗せたそのままの形で固まりますので密着どころではありません。
皆さん、ガルボさんのコメントを鵜呑みにされていては大失敗しますよ!
※これは誹謗中傷ではなく、失敗する方が無くなるようにあえてのコメントです!
by kogo (2023-06-23 10:22)
自作石窯のその後
メインの石窯の横に造っている小石窯もだいぶ出来てきました。
屋根なしの石窯で、濡れたまま火入れするときに問題とされる「水蒸気爆発」について、長年石窯キットを販売される某メーカーに詳しく聞いてみましたので情報共有!
耐火レンガが濡れたままで火入れしてもよいのか?
>雨が原因よりも最初の火入れのほうが水蒸気爆発の可能性があると考えております。
そもそも破裂するようなレンガは製造段階から不純物などが混ざっていて、焼成段階で崩れるので商品として市場に出にくいですが、まれに不純物が混ざっていた場合、最初の火入れで一気に温度を上げすぎると破裂の恐れがあります。
ごくまれに不純物が原因と思われる破裂は何度か報告がありました。
雨(濡れたまま火入れ)による水蒸気爆発はいままで起きた報告はありませんし、社内テストでも水蒸気による破裂は一度もありません。
石窯が濡れたまま火入れをしても、水分は水蒸気として出ていきますし、水分が抜けきるまでは窯の温度が上がらないというだけです。
耐火レンガは水を吸う=温めれば水分はどんどん蒸発していく、ということです。
心配でしたら最初の1時間ほどは一気に火力を上げずに、水分(水蒸気)がある程度出てから火力を上げていくと良いです。
また、大谷石などの天然石は、地中の石を切り出した石板をカットしただけで焼成していないので、元々含まれている水のたまりが運悪くあれば、それが破裂の原因にはなりえます。
※販売台数から算出すると500分の1以下ではございます。
要約したものですが上記のような回答でした。
完成後の火入れは一気に温度を上げようとせず、最初は段ボールや炭で徐々に温度を上げていき、3回目くらいの火入れで薪を本格的に薪を燃やしてみる。
本格的な火入れまで終わった石窯は、水蒸気爆発にあまり神経質になることは無い、雨に濡れた状態で火入れする場合は、最初は一気に温度を上げず、徐々に火力を上げていく。
ということですね!
参考になれば幸いです。
また、投稿名のところをクリックするとブログに飛ぶようなので、私が造っている石窯にコメント寄せていただけると励みになります。
by kogo (2023-07-04 11:03)