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プラスチックの海洋汚染を止める

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http://shinhakken-blog.seesaa.net/article/437777926.html
世界の海洋汚染が問題になる中

今朝もモーニングショーでプラスチックの海洋汚染について論じられていた。

日本近海には、世界平均の25倍の海洋プラスチックが浮遊していて、既にマイクロプラスチックによる生物汚染も始まっている。
この速度で海洋汚染が続くと、プラスチックが海洋生物の重量を上回る日が近いと警鐘を鳴らす。

しかし、現実の対応が、プラスチック製買い物袋の削減と、プラスッチクストローの使用中止など、企業のエコ宣伝を殊更取り上げる程度では番組自体の本気度が疑われる。

なぜ抜本的解決に向けての方策を世論構成する方向に番組構成できないのか


生来生真面名日本人は、ダイオキシン抑制のために完璧に近いごみの分別収集に協力してきた。

生ごみと包装プラごみの分別が完璧で、生ごみの焼却炉が燃焼しなくなり、今では工場でプラごみを混合させてかろうじて燃焼させているらしい。

地球温暖化の対策として古紙やペットボトルのリサイクルににも熱心に協力している。
しかし、リサイクルの再生費用を考慮すると経済的には採算は取れておらず、ペットボトル再生による温室ガスのの抑制量は約1%程度といわれており、これではいくら頑張っても地球温暖化の抜本的対策にはなりえない。


御用学者が発する危機宣伝抜きで見る環境の本当の姿と抜本的解決策は何なのか


ノンポリの自分でもさすがに気になってきて手繰り出したのがこのサイト!

「海を救え。プチラスックのリサイクルは廃止に」
http://ieei.or.jp/ieei_tax/itx_env_was_12/

一読に値します。
詳細はサイトを閲覧いただくとして

私がもっとも知りたくてようやく知り得たことを要約しますと

1.原因
「海洋プラスチック汚染の75%は中国等における不法投棄であるが、25%はヨーロッパからリサイクル目的で中国に輸出され、処理できないものが河川、海洋に流れたものである。(International Solid Waste Association(ISWA))
世界の産廃受け入れ地となってしまった中国政府も事態を重視、資源ごみと称するごみの輸入を本年1月より全面停止した。
今後、世界のより貧しい国々にその膨大なごみは流れていくことになるのだ。

2.対策
2015年までの廃プラの累積処理は、79%がLandfills(埋立)、Incineration(焼却)は12%に対し、Recyclingは9%にとどまっているのが実態である。

現在、高温焼却法の確立でダイオキシン除去は技術的に克服され、燃えにくい生ごみも廃プラを燃料として使うことで、LNGや石炭の使用削減につながることからIncineration(焼却)は実績を上げてきている。さらに焼却灰も溶融化することでLandfills(埋立)での汚染も無くなりつつある。

 Dr.Mikko Paunioは、「EU域外への廃プラ輸出を禁止するとともに、温暖化の観点からも問題がないIncineration(焼却)を増やすべき」と主張している。


3.私的結論
日本もリサイクルで回収したプラごみを中国に輸出していたが今後はできなくなる。
幸い、日本は、既に高温焼却によるダイオキシン除去技術を完成させいて、その技術は世界有数です。
ごみ焼却、発電、地域暖房などの燃料として石炭や石油の代わりにプラスチックを燃料として燃焼させてもその分石油の輸入量を減らすことができるのでトータルとして、地球温暖化(温室ガス効果)に影響を与えない。
回収したプラごみは、すべからく燃料資源としてくまなく燃やし尽くすことが国内のプラごみ一掃の秘策と信じる。
(その分石油の輸入量も減らすことができる。)

そして、日本国内の成功例を大いに宣伝して日本製高温焼却ノンダイオキシンボイラーを後進国や世界中に売り込んで、世界中にあふれるプラごみを全て燃料資源として燃やし尽くすことしか、世界の海を海洋汚染から救う方法はないと思う。

核燃料リサイクルがが幻に終わったように、綺麗ごとのプラスチックリサイクルは、生産者が大量生産を続けるための美しい言い訳に聞こえる。
今はむしろ、プラスチックの過大な生産を世界的に抑制する方向に転じるべき時期にあると考えるのだが・・・




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青い森のヨッチン

自治体回収のペットボトルも国内リサイクルに回されず中国に燃料ごみとして輸出しているらしいと以前に聞いたことがあります。
うちの町でも分別ごみが本当にリサイクル工程に上がっているのかは疑わしいところです。
マイクロプラスチックの海洋汚染委ついてはもう十年程前に「人類がいなくなった世界」だったかで読みました。
排出規制、生産規制よりもまず現状浮遊しているごみの回収を急ぐべきです。
そのための国際的組織も必要ですがまずは生体内蓄積を防ぐべきだとマッチポンプ的対策ですが火元よりもまず火を消さないと・・それと、両刃の剣ですがプラスチックを生分解できる微生物の発見これはさがせば案外自然界にあるかも?
by 青い森のヨッチン (2018-11-30 09:00) 

ma2ma2

国内でリサイクルは費用が高いのでしょうね!
マイクロプラスチックは世界的にもやっと動き出した感じですね(^^)
by ma2ma2 (2018-11-30 09:13) 

tsun

買い物かごに瓶とか・・・
少し不便かもしれませんが、「昭和」の時代に戻るのがいいかも。
by tsun (2018-11-30 14:50) 

ロートレー

青い森のヨッチンさん
地球温暖化は諸説あるようですが、プラスチックの海洋汚染は紛れもない事実である上に、抜本的対策がとられていないという意味でより深刻ですね。

by ロートレー (2018-11-30 20:06) 

ロートレー

ma2ma2さん
金属とパルプ以外のリサイクルは採算的に厳しいものが多いみたいですね。
プラスチックなどの石油製品は燃料資源として消費してしまうのが望ましいような気がします。
by ロートレー (2018-11-30 20:47) 

ロートレー

tsunさん
人の道徳心や、公徳心に頼っていられない状況では、
一番ごみになりやすい、容器、袋、包装フィルムなどにプラスチックを使用してはいけないというような世界的法規制も必要な気もします。
by ロートレー (2018-11-30 21:01) 

ワンモア

日本海側を走っていたら、あちらの大陸からのゴミが多いのにはびっくりでした。地球全体で処理を考えないと行けない時期ですね。
by ワンモア (2018-12-06 09:05) 

ロートレー

ワンモアさん
最近まで中国は、世界中のプラスチック資源ごみを受け入れてきたのが、例の杜撰さで、それらの膨大なごみを海洋に流失させて、マイクロプラスチックの元凶を作ってしまいました。
日本も資源ごみとして回収したプラごみを中国に輸出していたのですからひどい話ですね。
by ロートレー (2018-12-06 17:51) 

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