遮光フィルム貼りのポイント（装備18） [車中泊改造・装備]
ベッドルームの目隠しと赤外線遮光を兼ねてフィルムを貼ることにしました。
車の色が濃紺なので、シルバーのハーフミラーフィルムを貼りました。
これが結構難しい
というか、左官のように年季を必要とするといった意味でなく貼る前に注意すべきポイントがいくつか
あって、それさえ守れば結構うまくいくのですが、貼り終わってから気が付くといった類のことです。
ポイント
（１）屋外であれば無風の日に行う。車庫が広ければ車庫内が良い。
フィルムが吹きあおられると、薄いアルミ板が折れたような折れ目がついてしまい取れなくなります。
これには結構がっかりさせられる。
（２）車のボンネットを磨き上げておき、フィルムの避難場所を確保する。
始めて貼る方は、何度もやり直しさせられることになるので、フィルムに思わぬしわ、傷を避けるため広い避難場所を確保しておく必要がある。
（３）フィルムは分割してかたどりする。
窓ガラスは３次元にカーブしているので、大きなフィルムで一発で仕上げることができない。
最低でも上下に２分割が必要
（４）重ね部分は地面と水平に１センチ程度重ねるほうが、粗が目立たない。
フィルムの説明書は２～３ミリ程度重ねるよう説明するが、素人にそれは無理と最初から諦めた方が良い。
均等の重ね巾で、地面に水平であれば室内からの違和感はない。車外からは重ね巾は目立たない。
（３）フィックス窓
内装のプラスチック枠のスキマにフィルムを差込できる奥行きがあるばあいは、少しおおきめにフィルムを切り出して裏紙をつけたまま挿入してみる。（上半分、下半分の重ね分が１センチ前後になるように大きさを調整する。
（４）可動窓
窓を完全に上げた状態で下半分を、少し下げて上半分をかたどりして、上下フィルムの重ね巾が均等の１センチ程度になるよう大きさを調整する
（５）ハサミ、カッター
フィルムは意外に切りずらく、曲がりやすいので、カッターとハサミは良く切れるものをつかう。
カッターでガラス上のフィルムを切る使う場合は、刃を立て力を入れるとガラスに傷がつくので、刃先をまめに折って切れ味を持たせ、刃を寝かせて引くようにしてカットする。
（６）フィルムの裏表の確認
フィルムの裏紙を外して室内窓ガラスに糊面がくるようにはるが、裏表が見た目で分からなくなるので、
事前に小さなテープを張るなりして、識別できるように工夫する。
（７）洗剤の量
フィルムを貼るために中性洗剤入りの水をスプレーするが、説明書を信じてボトルに２～３滴程度の洗剤の量では位置決めする前にフィルムがガラスに固着して大パニックになることは間違いありません。
ぬるりとフィルムを滑り込ますには、表面活性剤入りの中性洗剤を多めにいれる方が失敗は少ないと思う。
（８）フィルム貼り
室内窓ガラス面にもフィルムにも洗剤入りスプレーを満遍なく吹いて貼り付けます。
表面張力で張り付いていても間に洗剤があるうちはぬるぬると上下左右に動かせるので、手早く所定の位置にぴったり収めます。
多分この場面で、何回かやり直しが必要になるはずです。
途中で固着してもやり直しが利きますので、あわてて剥がしてフィルムに傷や折じわをつけないように気をつけます。
スプレーで湿り気を与えて、慎重に剥がし、ボンネット上にもスプレーしてから糊面を上にしてフィルムを仮に貼り付けておきます。
うまく行かなかった原因を取り除き、最初からやり直します。
（９）水抜き
うまく位置決めできたら、薄いプラスチックのへらでフィルムをしごいて間の水を追い出すとフィルムの糊が利いてフィルムがガラスに接着します。
追い出した水分は、外科医が出血をぬぐうように、乾いたキッチンペーパーなどでこまめに吸い取ってやります。
（１０）秘密兵器
丁寧に水抜きをやればやるほど、表面に細かな擦り傷がつきます。
特にハーフミラーフィルムは、折角の鏡面ステンレスが紙やすりを掛けたような状態になり、どっと疲れます。
しごきベラが固いのかと、ゴムベラに変えても、一向に改善されません。
つまり、表面の水分がしごかれてなくなった瞬間から傷がつき始めるのでヘラの材質のせいではないのです。
そこで思い出したには、玄関のガラスドアにカッテイングシートを張ったときに使った「プレスターガード」です。
これはカー用品コーナーにはありません。
しごきベラにかぶせるスウェード状の合成皮革の小さなシートでカッテイングシートを扱っている大きな店ならあると思います。
しごいてフィルム表面の水がなくなっても、プレスターガードから適度の湿り気が供給されるので、フィルムに擦り傷がつかないで済むのです。
なぜ、フィルムのセットに入っていないのか不思議なくらいです。
これが極意といえば極意です。
だんだんうまく貼れるようになったころに、作業は終了。
今回の記事は参考になりましたでしょうか？
下記サイトは関連記事が満載です。ご興味ある方はどうぞご覧下さい。
「車旅車中泊と生活の知恵」
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車の色が濃紺なので、シルバーのハーフミラーフィルムを貼りました。
これが結構難しい
というか、左官のように年季を必要とするといった意味でなく貼る前に注意すべきポイントがいくつか
あって、それさえ守れば結構うまくいくのですが、貼り終わってから気が付くといった類のことです。
ポイント
（１）屋外であれば無風の日に行う。車庫が広ければ車庫内が良い。
フィルムが吹きあおられると、薄いアルミ板が折れたような折れ目がついてしまい取れなくなります。
これには結構がっかりさせられる。
（２）車のボンネットを磨き上げておき、フィルムの避難場所を確保する。
始めて貼る方は、何度もやり直しさせられることになるので、フィルムに思わぬしわ、傷を避けるため広い避難場所を確保しておく必要がある。
（３）フィルムは分割してかたどりする。
窓ガラスは３次元にカーブしているので、大きなフィルムで一発で仕上げることができない。
最低でも上下に２分割が必要
（４）重ね部分は地面と水平に１センチ程度重ねるほうが、粗が目立たない。
フィルムの説明書は２～３ミリ程度重ねるよう説明するが、素人にそれは無理と最初から諦めた方が良い。
均等の重ね巾で、地面に水平であれば室内からの違和感はない。車外からは重ね巾は目立たない。
（３）フィックス窓
内装のプラスチック枠のスキマにフィルムを差込できる奥行きがあるばあいは、少しおおきめにフィルムを切り出して裏紙をつけたまま挿入してみる。（上半分、下半分の重ね分が１センチ前後になるように大きさを調整する。
（４）可動窓
窓を完全に上げた状態で下半分を、少し下げて上半分をかたどりして、上下フィルムの重ね巾が均等の１センチ程度になるよう大きさを調整する
（５）ハサミ、カッター
フィルムは意外に切りずらく、曲がりやすいので、カッターとハサミは良く切れるものをつかう。
カッターでガラス上のフィルムを切る使う場合は、刃を立て力を入れるとガラスに傷がつくので、刃先をまめに折って切れ味を持たせ、刃を寝かせて引くようにしてカットする。
（６）フィルムの裏表の確認
フィルムの裏紙を外して室内窓ガラスに糊面がくるようにはるが、裏表が見た目で分からなくなるので、
事前に小さなテープを張るなりして、識別できるように工夫する。
（７）洗剤の量
フィルムを貼るために中性洗剤入りの水をスプレーするが、説明書を信じてボトルに２～３滴程度の洗剤の量では位置決めする前にフィルムがガラスに固着して大パニックになることは間違いありません。
ぬるりとフィルムを滑り込ますには、表面活性剤入りの中性洗剤を多めにいれる方が失敗は少ないと思う。
（８）フィルム貼り
室内窓ガラス面にもフィルムにも洗剤入りスプレーを満遍なく吹いて貼り付けます。
表面張力で張り付いていても間に洗剤があるうちはぬるぬると上下左右に動かせるので、手早く所定の位置にぴったり収めます。
多分この場面で、何回かやり直しが必要になるはずです。
途中で固着してもやり直しが利きますので、あわてて剥がしてフィルムに傷や折じわをつけないように気をつけます。
スプレーで湿り気を与えて、慎重に剥がし、ボンネット上にもスプレーしてから糊面を上にしてフィルムを仮に貼り付けておきます。
うまく行かなかった原因を取り除き、最初からやり直します。
（９）水抜き
うまく位置決めできたら、薄いプラスチックのへらでフィルムをしごいて間の水を追い出すとフィルムの糊が利いてフィルムがガラスに接着します。
追い出した水分は、外科医が出血をぬぐうように、乾いたキッチンペーパーなどでこまめに吸い取ってやります。
（１０）秘密兵器
丁寧に水抜きをやればやるほど、表面に細かな擦り傷がつきます。
特にハーフミラーフィルムは、折角の鏡面ステンレスが紙やすりを掛けたような状態になり、どっと疲れます。
しごきベラが固いのかと、ゴムベラに変えても、一向に改善されません。
つまり、表面の水分がしごかれてなくなった瞬間から傷がつき始めるのでヘラの材質のせいではないのです。
そこで思い出したには、玄関のガラスドアにカッテイングシートを張ったときに使った「プレスターガード」です。
これはカー用品コーナーにはありません。
しごきベラにかぶせるスウェード状の合成皮革の小さなシートでカッテイングシートを扱っている大きな店ならあると思います。
しごいてフィルム表面の水がなくなっても、プレスターガードから適度の湿り気が供給されるので、フィルムに擦り傷がつかないで済むのです。
なぜ、フィルムのセットに入っていないのか不思議なくらいです。
これが極意といえば極意です。
だんだんうまく貼れるようになったころに、作業は終了。
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ロートレーさん こんにちは
全ての記事を見ています。小生とは方法は異なりますが、何れも完璧な仕上がりに感心しています。車中泊の旅ブログランキングが、一時2位まで上がっていましたね。益々期待しています。
by nobu (2009-11-21 12:23)
お帰りなさい！
車旅は如何でしたか
憧れのnobuさんにお褒めいただき嬉しいです。
車中泊改造は後、カーテンと寝具を残す程度になりました。
旅行に出かけるまでは、ネタも無いので、車中泊ブログの更新は暫くお休みすることになりそうです。
by ロートレー (2009-11-21 19:04)