猛暑がようやく過ぎたけど、エアコン酷使のロードスターのエンジンが突然かからなくなってしまった。

自動充電器でチャージしようとしても即、充電完了になってしまい、全く充電できない。
完全放電状態で回復不能のようです。

NA専用バッテリーを調べると、最近の価格上昇で有名メーカー各社の新品価格はは20,000円~30,000円程度しています。

専用バッテリーだから言って、特に長寿命とということは期待できないことが分かったので、これからはリーズナブルな互換バッテリーがあればそれを繰り回していきたい。



特殊事情として、NAロードスターのバッテリーは後部トランク内に設置されているので、室内設置安全基準が適用され、バッテリー充電中に発生する水素ガスをホースで車外に排出する特殊な構造になっています。


そのため、専用バッテリー上部には水素ガス排出チューブ用の接続コネクターが突出しています。

もちろん、完全シールドの安価なバッテリーがあれば、それでも解決なのですが
完全シールドのバッテリーにすると蓄電性能が劣るので必要蓄電量のコストは逆に割高です。

そのため最近の高性能バッテリーはメンテナンスフリーを謳って、バッテリー液のアクセス口を密閉してシールド性を強調するが、完全密閉式(SLA)ではなく、ガス発生については(半)開放型(VLA)なのです。
充電中のガス発生は避けられないのにVLA、SLAの明示をしないまま、メンテナンスフリーのセミシールドタイプだのと紛らわしい宣伝をするのは迷惑で危険な話です。

SMFバッテリーしかり、AQOSバッテリーしかりです。

そうなるとNAユーザとしては、VLAが明示されていない、中途半端なシールドバッテリーを使うより

むしろ、ガス排出口を持つ安価な小型バッテリーを探して、排気ホースをつけてガスを車外に排出するほうがよっぽど安全な対策といえます。

取り合えず現在使えそうなのがACデルコの55B24LSです。



理由は
*同(s)タイプはバッテリープラス端子がロードスター純正と同じDサイズ(大)がついていてで電極アダプターなしでそのまま接続使用できること。
*水素ガスの排気口がトップの左右に開口していることです。


価格は9,000円くらいと、専用品の半額程度なので、劣化前に早め早めに交換していくのに良さそうです。

しかしなぜか、適用車種表にロードスターNA6CEがありません。
販売するGMJAPANに不適合の理由を照会すると下記の返答がありました。


>大変申し訳ございません。SMF55B24L(s)はユーノスロードスター(NA)には適合しません。
>・工場装着は加圧密閉型(AGM)に対してSMF55B24LSは開放型です。
>・車両のホースのコネクタとSMF55B24LSの穴形状が合いません。
>・工場装着サイズがA24に対してSMF55B24LSはB24のため寸法が合わない可能性もあります。
>GMジャパン




元々、NAの専用バッテリーは開放型なのでこの回答は少し変です。
課題は、ガス排出ホースコネクターの形状の違いとバッテリー高さが高いのをどのようにクリヤーするかだけです。

貴重な回答を頂きましたので、上記事項を留意して自己責任で計画を進めます。

最近、ACDelco SMF55B24L(s)をNAロードスターにマウントした方のU-tube動画を見つけたので、これらを参考にさせていただき具体的な接続作業を進めていこうと思います。
少しの工夫で非純正バッテリーに交換する方法
https://www.youtube.com/watch?v=an-7Q1uPvbc


ガス排出コネクターの形状の違いを解消する


発注したACDelco SMF55B24L(s)が届きました。



バッテリー両側の最上部に水素ガス排出穴として直径5mm程度の真円(メス穴)が開いているだけで、NA6互換バッテリーのような排気口の突起コネクター(オス)がありません。

しかし、楊子を入れてみると楊子の半分近くまで挿入できる余裕の奥行きがあることが分かった。



偶然にも、プランター栽培の自動給水用チューブコネクターのチーズの中央突起がバッテリー排気穴の直径よりやや太い程度なので、これを使ってみることにします。
中央部の突起を切り離し、根元をカッターナイフで軽くテーパーをつけて均す。



テーパー部にボンドのプラスチック接着剤をつけて、バッテリーの排気穴に圧入して取付完了です。
接着剤で周りを少し汚してしまいましたがシッカリ接着できました。



NA6の車体側純正チューブを取りつけてもキッチリ収まり、全く違和感ありません。
まず、ガス排出コネクターの形状の違いについてはこれでクリヤーできました。



一回り大きなSMF55B24L(s)を所定の位置に収める



縦横サイズは同じなので、パンをそのまま流用できますが、高さが38mm近く高くなります。

トランクの側面に押し込まれるバッテリーのマイナス極側の角のスペースがかなり厳しくなりそうです。



古い専用バッテリーを撤去した後に、SMF55B24L(s)を持ち込み,
まず最初にマイナス極の電源と排出チューブを取り付ける。



バッテリーを所定の場所に移動する。
(足元の固定金具が邪魔になったので、取り外してからバッテリーを滑り込ませた)



ギリギリ入りましたが、ガス排出チューブが車体側面のフェルトに押し付けられているようなので、
近いうちに、接続コネクターをエルボ型に変えた方がよさそうです。
ここまで入るとプラス電極に電源コード(+)が届くようになります。



ステーのロッドを長いものに取り換え、足元の固定金具も元通りに取り付けます。



嬉しいことに、バッテリーカバーも元通りにピッタリ被せることができて、非純正のバッテリー取付の違和感はまったくなくなりました。

カバーは最初から多少大きめに作られていたようですね。



これでバッテリーの蓄電量は充分!

純正のバッテリーの半額以下で、10%増量の新バッテリを使用できるようになりました。


これが、専用バッテリーの耐用年数の半分以上も長持ちしてくれたら更に嬉しいな^^  


<関連情報>

https://minkara.carview.co.jp/userid/158487/car/1061447/5454035/note.aspx


SMFバッテリーとは

SMFバッテリーとは、液口に封がされていてユーザーによるメンテナンスが出来ない開放式(VLA)バッテリーの事で、メーカーによってSMF・セミシールド・二重蓋構造・二重カバーなどと様々な呼ばれ方をしている
(メンテナンスフリーを謳うCaosも完全密閉式ではありません。)
開放式(VLA)なバッテリーは車内やトランクなど換気の悪い場所への設置は厳禁で、密閉式(SLA)と勘違いし車内設置など誤った使い方をすると思わぬ事故に繋がるので気をつけなければなりません。
https://momen.tofu.fit/car/4448









スーパーナットバッテリーは除雪機のバッテリーとして非常に長期間使用できた体験があります。
 上記バッテリーは55B24Lとの互換性があり、ガス排出口があるのでNA6の互換バッテリー次回候補としてリストアップしておきます! ¥7,580