自作ULPのエレベーター、エルロンのコントロールはロッドシステムを採用することにしました。


1.アルミパイプ

焼入れ強化したA6061-T6は国内では供給されていませんが、A6063-T5は国内でも入手可能ですのでこれを利用します。

good job 押出管 A6063TE-T5
http://aluminium.edgewisetokyo.jp/?mode=cate&cbid=1395088&csid=1


横山テクノ
http://yokoyama-techno.net/detail/253.html



2.ロッドエンド

コントロールロッド(パイプ)の先端に取り付ける部品のこと


航空機用ミルスペック ロッドエンド・ボルト (雄ねじエンド)  1本 20ドル


PUSHROD THREADED END FITTING (メスねじエンド)









航空機用のロッドエンドは、国内では入手困難なうえに全てインチ規格なので、周辺部品も併せて輸入せざるを得ず、輸入のための多大な出費が自作上のネックになっていた。

ところがうれしいことに最近、国内の汎用流通部品(ミリ規格)でとてもよい代替品を見つけました。



丸型スペーサー、丸型サポートという部品ですが、形状はロッドエンド・ボルトそのものです!
(MONOTARO扱い)
 
ねじ径 M6 長さL(mm)25 仕様 RoHS対応品(3C) 種別プラスネジ 材質鉄SS400 寸法L1(mm) 15
寸法D(mm) 11 表面処理 3C 3価クロメート 寸法L2(mm) 15   
汎用品ですがこれがなんと1個 ¥68 ! 航空機用ロッドエンド・ボルトの30分の1 の価格で入手できます!

良いことは、両端に雄、メスねじがそれぞで加工されているので、向きを変えると雄ねじエンドでもメスねじエンドにでも変更できることです。
半分に切断すると雄ねじエンドとメスねじエンドを同時にゲットできる!


サイズも20~100mmまで選択できるのでアームの長さを自在に選択できます。

M6ネジなので国内流通のミリ規格の周辺部品の多くを流用することができるのは最強のメリットです。!


とりあえず使えそうなものをMONOTAROカタログからピックアップしてみると

















これら国内流通品(ミリ規格)を使うことができそうなので、かなりコストを抑えることができそうです。


25mm角パイプエンドとミニフランジユニットを8Mボルトで結合して作ったピボットヒンジ


3.尾輪操作コード

尾輪の出し入れは、細くてしなやかで強いリコイルスターターのロープを使おうと思います。










150mm 車輪 ¥1,590 monotaro   軸穴8mm


KKHOBBY
http://www.kkhobby.com/SHOP/PT135.html

これらは、国内流通部品でまかなうことが可能です。



4. ラダーペダル・スライダー


究極的に軽量化を図ったMC30Luciole では、ラダーペダルを載せているのは、2本のカーボンロッドです。
(ペダルの位置を前後に調節できるように工夫されています)
このアイディアを生かすための代替品を見つけた。



by MONOTARO
スチール製でちょっと重いのが難点ですが、Tバーレールのようにスライド調節が簡単なのと何より安価なのが魅力です。



5.カーボンロッド


CFRPの資材は、残念ながら国内では小ロットで入手困難なので、現状では米国のAIRSPRUCE社のウエブカタログから購入するのが一番よさそうです。


主翼の桁は、カーボンで補強したいが、カーボンUDテープの積層は手間がかかって気が重かった。
しかし、よいものを見つけました。



カーボンロッドです。
これなら、積層の手間をかなり省力できるし、完成品の信頼性も高いものが作れそうです。

荷姿もロール状になっているので、輸送費もそれほど心配することないでしょう。

Diameter Tensile Strength Price
IM 0.067 503 100 ft Roll 03-50706 $93.50
SM 0.125 503 12 ft Roll 03-50707 $16.85
SM 0.158 503 100 ft Roll 03-50708 $153.95
SM 0.063 785 100 ft Roll 03-50710 $84.60

(INFO)
経木 加賀屋木材
http://www.kagayamokuzai.jp/index.html
品合板 北零合板
https://www.rakuten.co.jp/hokurei/