我が家のレンジフードは、三菱電機のロスナイレンジフード
自宅のセルフビルドの計画当時の目標は、寒冷地の高断熱省エネ住宅を目指していたので、頑張って廃熱回収機能のあるロスナイレンジフードを選択したものです。
確かに北欧で普及しているセントラル換気システムには、熱交換器が内蔵されていて、冷えた外気を廃気熱で暖めて宅内に取り込み、熱放出量の最小化を図っています。

しかし、レンジフードに熱交換装置をつけた場合に困るのは、熱交換器の熱回収フィン(ハニカム構造)が油ですぐに目詰まりするため、家庭ではその除去作業が大変な作業になることです。
それと、熱交換され外気より何度Cか暖められた新鮮空気がロスナイのスリットから供給されるが、それが調理中の肩に当たる。


外気より暖かいといっても、冬期間は、室温に比べると格段に冷たい空気にさらされるのでので、不快に感じるのです。

まだ稼動可能ですが手間対効果の点からも維持することを諦めて、掃除が楽なスタンダードなレンジフードに交換することにしましす。


撤去作業の問題点は、ロスナイレンジフードの重量です。
フックから外しても一人で支えて無事に降ろせる自信がない。


そこでカージャッキで持ち上げて、背面の支持フックを外してから、滑車を使ってすこしずつ下ろすことにする。


ボルトの吊り下げ金具を切り取ったり、すったもんだの末、何とか軟着陸させることに成功。


撤去後の背後壁に、新しいレンジフード取り付け用の補強合板を付加することにする。


ノーリツTLR-3S-AP601が着いた。
梱包されてきたダンボールでモックアップをつくり、頭がぶつからない程度に低い設置位置を探る。


夫婦の背の高さからはこんなところでしょうか


型紙を設置位置に止めて


架設用の引っ掛けねじを取り付け


引っ掛けねじに本体を吊り下げる


天井にはロスナイ用の給気管(150mm)と排気管(150mm)が配管されて残っています。
給気配管も生かすためレンジフードの背後の壁に15mmの給気用スリットを設けておきました。
後日レンジに連動する電動給気シャッターを追加する予定です。


排気口から排気管まで150mmアルミダクトで接続する。


前板取り付けると、取りあえず完成です。
電動給気シャッターが届くまでこの状態で使うことにします。


電動給気シャッター(東芝DV-14MK2 )が届いた。
外部機器連動端子に接続して、動作確認する。


連動OK !  ファンに連動して静かに開閉します。
ファンがOFFの場合は、給気シャッターもOFF状態になり、外気の吹き込みをガードする。


給気パイプに連動電動給気シャッターを取り付け、開閉を確認後


前幕板の通気スリットをアルミテープで塞いで、レンジに取り付け
冬の冷気が肩にかかる不具合を取り除きます。
行き先を封じられた給気は、レンジフードの背後スリットからガスレンジ上に引き込まれるはず



冬、調理中に降り注いでいた不快な冷気から開放される。(理屈では W )



カバー類を元に戻して完成です。



これで、薪ストーブを燃焼中でも不完全燃焼を心配することなくレンジフードをフル使用することができます。




東芝 TOSHIBA 給気電動シャッター 【DV-14MK2】

  • 出版社/メーカー: 東芝(TOSHIBA)
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