1.吸気サイレンサー

除雪機やULPエンジンで世界的に有名なロータックスでは、2サイクルエンジンの騒音を抑えるために、オプションで吸気サイレンサーを販売していて、インポートからの騒音漏れの防音対策としている。


吸気サイレンサー(税込): 2,633 円 
これは、キャンピングカー向けのバベストヒーターの吸気サイレンサー
値段も手ごろなので、これをGV-9i に流用してみます。


吸気サイレンサーの設置場所は排気グリルの下

ここなら、排出される暖気をキャブレターに送ることでキャブヒーターとしての効果も見込めるはずです。



2. キャブレターのエアークリーナーに吸気サイレンサーの取り付け金具を設置する。

 (1) エアクリーナーのハッチを開き、背後からの通気穴を塞ぐ
吸気サイレンサーからの吸気をエアークリーナーを通してキャブレターに送り込む経路を確保することは、私にとって超難問です。


クリーナ下端の8個の通気穴はマシン内部の空気をエアクリーナーに取り入れるための穴です。


キャブレターに吸気サイレンサーからの吸気のみを送るためにスポンジロープで8個の通気穴を塞いでマシン内部からの空気の流入を遮断する。

 (2) エアクリーナーのハッチに19mmパイプハンガーのエンド金具を取り付け、吸気サイレンサーからのフレキシブルパイプの取り付けフランジとして使う。


エンド金具の裏は凸凹でこのままでは空気漏れを起こしそうなので


エンド金具を平やすりで平らに磨き上げ、カバーに密着するよう加工する。


表面のカバーに吸気口を開けて、周囲にコーキングして


エンド金具を貼り付けポップリベットで固定する。


エアクリーナーのカバーを閉じて


吸気口の金具の位置のパネルに穴を開ける。
寸法が厳しい位置だっので、ピッタリ収めることができてほっと安堵!
  

3. エアフィルターから取り出したフレキシブルパイプを吸気サイレンサーに接続する。

  
  これで、吸気サイレンサーの取り付け工事は完了です。

勇んで騒音テストに入ります。


4. 吸気サイレンサーを接続しての騒音測定



長々と製作過程を記録してきたのも、劇的な効果があるのではないかとの期待からだった。
しかし残念なことに、これだけ苦労して、吸気サイレンサーをほぼ完璧に接続したはずなのに、まったく効果を確認できなかった。
意気込んでいただけに心底落胆しました
そもそも、4サイクルエンジンのCV-9iの吸気インポートからは、構造上、吸気サイレンサーが有効になるくらいの騒音は漏れ出ていなかったのかもしれない。
でも、せっかくエアクリーナーを改造してまで吸気サイレンサーを接続したので、これを無駄にせず有効に使うことを考えたい。
排気グリルから暖気とともに外部に放出されている機械音、騒音は相当なものなのでこれを一度BOXに封じ込めて吸気サイレンサーから吸い込みエンジンに喰わせてしまうという方法を試してみたい。

ひょっとするとひょっとするかもです。