2018年 9月6日 胆振東部地震(震度7)で全電源喪失を経験し、電源復旧に1週間を要すと携帯ラジオで聞いたときの喪失感、失望感はズシンときた。
比較的天災の少ない札幌に暮らし、災害への備えも切迫感もどこかゆるかった自分。
突然の電源喪失で、道内全域の電気、流通、交通、通信、給油、商店、スーパーなど、すべてのシステムや経済活動がその瞬間に停止してしまった。
都会の中に暮らしていてもいてもいとも簡単に陸の孤島化して被災地生活を強いられる恐怖を初めて体験した。

1週間、電力の供給が途絶えた状態でどのように耐え忍ぶか

我が家の耐乏生活を再確認してみた。

490L電気温水器の湯を大切に使えば一週間程度の飲料水は何とかなりそうだ。
トイレの用水は、軒先の雨水桶を増やして対応する。
(トイレットペーパーは普段からストックしてある。)
620Lの冷蔵庫内の食料は、腐りやすいものから先に使って食いつなぐと一週間程度の食料は何とか持ちそう
200Lプロパンガスボンベ2本がプロパン庫にあるので、調理の熱源は心配ない
これが寒い時期であれば、490Lの灯油タンクの灯油をポータブルストーブに入れて、暖房、調理、照明を兼用させることができます。(FF式灯油ストーブは電気がないと動きません)

一番困るのは、ラジオの乾電池の補充(充電)スマホの充電です。
(コンビニの乾電池は既に売り切れして補充の目処はついていない。)

この対策としては、車のシガー電源からUSB充電する方法がある。
ラジオの乾電池もエネループに交換しよう。

車載バッテリーを枯渇させることなく1週間充電を続けるために必要な車のガソリンの量はどの程度あるとよいのだろう。

ノアは46L満タンにして、500Km程走ることからタンクに30L程残っていると3時間くらいはエンジンを回せるだろうか
そうすると1日当り30分弱の充電が可能になるが、その条件で1週間はちょっと心もとない。
除雪機のガソリンタンクやチェーンソー用のポータブルガソリンタンクの残量をかき集めてだましだまし使うことにしようと思う。

更に20L程度のガソリンの買い置があると充電問題はクリヤーできそうなので、この難局を乗り切ったら20Lのポータブルタンクを防災用備品にしたいと思う。


あれこれ考えながら不安な1夜を過ごしたが、幸いに、各地の小型火力発電所から徐々に稼動が再開され、9月7日朝には我が家にも待望の電気が供給開始された。

しかし後のニュースで、厚真火力発電所の復旧には更に1~2か月を必要となることを知り、我が家の電源喪失対策はより長期間の停電を想定すべきと強く思った。

(続く)