母屋の物置に吊り棚を増設するするために1×4材が必要になり、近くのホームセンターまで買出しに出かけた。

2×4材売り場に、補充用の2×4×12f 材がまだ台車に乗ったままの状態で置いてあったので、ふと眼をやると、なんと、その中にほとんど節の無い良材が混在しているではないか。

建築用の2×4材は、比較的素性の良い長尺材が安価で入手できる一方、強度的に問題なければ生き節OKの建築用構造材だから、資材売り場で無節の良材に出会える機会はそうそうあるものではありません。

スパーに使えるような無節長尺材を得ようとしたら、かなりの大口径材から切り出された製材(2×10とか)のなかから吟味して木拾いし、場合によっては集成しなければ目的を達することが出来ないと感じる。

それで、今までも、事あるごとに気をつけてずいぶん探していたのだけれど、なかなか適材にはめぐり合えないので、諦めて、折衷案として強度に若干不安はあるが、最近デッキ材として出回り始めたウエスタンレッドシダーの角材(節が少ない)を引き割りして桁材を作り、FRPで補強して使用しようかとも思い始めていたところでした。

FRPの補強策を併用するにしろ、併用しないにしろ、無節の長尺材を安価で入手できれば、桁の制作方法の選択肢と自由度は格段に増えます。

はやる気持ちを抑えて、木目の通ったのを厳選して、使えそうな5本を入手した。





ほぼ無節12fホワイトウッド2×4材を、一本640円の建材価格で5本ゲット!

表1  樹種別の木の強度


 注:農林省林業試験場木材部編(昭和51年)より。


ホワイトウッドは、別名欧州トウヒ、あるいはヨーロッパ・スプルースと呼ばれる大木から製材される素性の良い良材です。

ところが、日本の住宅業界での評価は最悪!

高温多湿の日本では、腐朽菌に犯されやすいので、耐朽度極小と蝦夷松並みの最悪にランクされてしまうのだ。



しかし、日本で住宅用構造材としては散々なホワイトウッドですが航空機の翼桁材としてのホワイトウッドは、比重、圧縮強度、引っ張り強度、せん断強度、ヤング係数の全てにおいて、自作航空機の翼桁材として有名なシトカ・スプルースに匹敵する強度と適性を備え持つ優秀な樹種なのです。



機体製作過程で耐水処理、通風換気の防湿対策を講ずれば、最適の桁材であることは確かです。
(同様の観点から道産材の蝦夷松は、桁材としての適性を持ちながら、乾燥長尺材の流通が無いのが残念です。)

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