1.今回、木製自作ULPモグラー(仮称)を設計するために、理論上もっぱら頼りにしたのが次の2冊



(1).LIGHT AIRPLANE DESIGN (Pazmany)  日本航空整備協会  内藤子生 監修  
                                               阿部郁重 訳
(2).模型飛行機(理論と実際)              電波実験社刊     木村秀政 校閲  
                                               森照茂 著
    
2.機体構造で参考にしたのが下記の機体です。

(1)胴体構造    KR-2(+6G)設計図、JODEL19(+4.4G)設計図、MARIAH(+6G)設計図  
(2)翼桁構造    KR-2(+6G)設計図、Test DUOモグラー(+4G)設計図、IMVADERⅢ(+3.5G)設計図面
(3)翼リブ      Mitchel U-2(+10G)設計図、SD1 写真、STAR-LITE(+6G)写真
 SD1
(4)コントロール・システム  CRIKET(+9G)設計図
(5)T字尾翼          CRIKET(+9G)設計図
(6)尾輪            HUMMEL UC設計図


3.そして、尾翼のサイズ、テールモーメントなどの空力要因の最終決定で拠りどころにしたのが、HUMMEL ULTRA CRUISER の設計図面です。


                                        ULTRA CRUISER

種々の設計理論から、最適値を導き出して設計された機体も実務的には、飛行実績の豊かな多くの既存機のデータを拠りどころに検証、修正され試作に歩を進めることになります。

Hummel UCはオールアルミの金属製のため、構造的には、木製機の参考に出来ませんが、
長大な(10㎡以上)な主翼を持ち、ULP規格の飛行実績のある機体であることから、同サイズの木製自作ULPモグラー(仮称)の設計においては、HUMMEL UCの尾翼のサイズ、テールモーメントを参考にすることにしました。

     主翼面積 水平尾翼面積 垂直尾翼面積 テールモーメント 水平尾翼容積  垂直尾翼容積

HUMMEL UC 10㎡   1.14㎡   0.47㎡   2,700mm    3.08㎡    1.27㎡

ULPモグラー  10㎡   1.20㎡   0.71㎡   2,800mm     3.36㎡    1.99㎡

 水平尾翼面積 垂直尾翼面積 テールモーメント 水平尾翼容積  垂直尾翼容積 の全てにおいて     HUMMELUC を上回るように 設定した。

特に ULPモグラー の垂直尾翼を大きくした理由は、
       
     (1) T字尾翼の支柱を強化する目的  
     (2) ウィングスパンが HUMMEL UC 7.5m に対しULPモグラー10m と長いことです。
        ラダーが効くように考慮しました。





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