DIYで飛行機造り(20) 翼型(AIR FOIL)の検討 [機体設計]
私の自作飛行機の概要設計は、KR2の設計図をベースに始めたので、KR2の図面の翼型をそのまま流用するつもりでした。
翼弦は1200mmでぴったりだし,桁高185mmはひざ下にかろうじて入り低翼が可能なサイズなので、これを流用すれば、改めて図面を起こす手間も省けると安易に決めていた。
ところが、位置関係の確認のため、翼の実寸図面をトレースするうちに、翼の後縁が反り返っていることに違和感をもった。
滑空性能の高いEPPLERやWORTMANの翼型は程度の差はあれ、いずれも、後縁が垂れ下がっている。
これはやはりまずい、時速300kmのKR2の翼型を低速のULPに使うのは無理がある。
それでは、モーターグライダーの翼型なんかどうだろう。
自作モーターグライダーで言えば、MONI,MONERAI,AM-EAGLET、TestDUO などの翼型はいずれも層流翼のFX系だし、高性能MICROLIGHT N-2 も FX系の翼型です。
そこで、急遽、WORTMANのFXシリーズの座標を探し求めたが、EAAの図書を探しても、これが全く見当たらない。
さんざん探してようやく見つけ出したのが、灯台元暗し、電波実験社出版の「模型の翼型374種 VOL1」
模型だって実機だって、座標は同じ、ここから探すことにしよう。
同社の「ラジコン・グライダー」の解説に
「FX60-126 実機のグライダーに使用されている翼型で、最大揚力係数が大きく、空気抵抗を受けることが小さいという特性の翼型です。スケールグライダーなどに適している翼型でしょう。」とあった。
ULPモーターグライダーの翼型として、FX60-126 が使えそうです。
最大厚さ比は12.6%ということは、翼弦1200mmに換算すると桁高151mmで、ちょっと低い。
下向きカーブもなだらかで、後縁下面を直線にモデファイすれば、工作もそれほど難しくはなさそう。
これで行こうか。
今日の記事は如何でしたか
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翼弦は1200mmでぴったりだし,桁高185mmはひざ下にかろうじて入り低翼が可能なサイズなので、これを流用すれば、改めて図面を起こす手間も省けると安易に決めていた。
ところが、位置関係の確認のため、翼の実寸図面をトレースするうちに、翼の後縁が反り返っていることに違和感をもった。
滑空性能の高いEPPLERやWORTMANの翼型は程度の差はあれ、いずれも、後縁が垂れ下がっている。
これはやはりまずい、時速300kmのKR2の翼型を低速のULPに使うのは無理がある。
それでは、モーターグライダーの翼型なんかどうだろう。
自作モーターグライダーで言えば、MONI,MONERAI,AM-EAGLET、TestDUO などの翼型はいずれも層流翼のFX系だし、高性能MICROLIGHT N-2 も FX系の翼型です。
そこで、急遽、WORTMANのFXシリーズの座標を探し求めたが、EAAの図書を探しても、これが全く見当たらない。
さんざん探してようやく見つけ出したのが、灯台元暗し、電波実験社出版の「模型の翼型374種 VOL1」
模型だって実機だって、座標は同じ、ここから探すことにしよう。
同社の「ラジコン・グライダー」の解説に
「FX60-126 実機のグライダーに使用されている翼型で、最大揚力係数が大きく、空気抵抗を受けることが小さいという特性の翼型です。スケールグライダーなどに適している翼型でしょう。」とあった。
ULPモーターグライダーの翼型として、FX60-126 が使えそうです。
最大厚さ比は12.6%ということは、翼弦1200mmに換算すると桁高151mmで、ちょっと低い。
下向きカーブもなだらかで、後縁下面を直線にモデファイすれば、工作もそれほど難しくはなさそう。
これで行こうか。
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自作飛行機 |
X-Planeフォルダの中に、Airfoil Maker という機能アプリがあります。
翼断面を研究するのに役立つと思います。
私はいじったことはないのですが、試されてはいかがでしょうか?
また、その作った翼断面を使用して、
Plane Maker で機体制作して、飛行特性をシミュレーションすることも可能です。(難易度高そうですが)
着々と進んでいますね。
初飛行のときには、ぜひ見学にお邪魔したいです。
by Flyingtak1 (2011-11-28 10:05)
tak1 さん こんにちは!
たった一人での挑戦なので、情報の提供は非常にありがたいです。
毎日が、老化との競争です。
せっかく作った飛行機を、他人に飛ばしてもらわなければならないなんてことにならないように ピッチを上げています。
by ロートレー (2011-11-28 10:22)
Airfoil Makerなど、わからないことがあれば、お気軽に、
X-Plane Japan のBBS掲示板で、問い合わせてみてください。
人数は少数の掲示板ですが、長年やってる方や、機体データを制作する方
本職の方もいらっしゃいます。きっと参考になると思います。
管理人のimさんはじめ、皆さんいい方ばかりですよ。
ところで、自作機を飛ばすのって免許とか、
フライトプランとかってどうなってるんでしょうか?
by Flyingtak1 (2011-11-28 11:25)
や~ 面白いですね! 製作者冥利につきますね。 色々な方のアドバイスも 読んでいて参考になります。 本当に初飛行の時には 見せていただきたいです。
by 般若坊 (2011-11-28 11:49)
今日は、盆と正月が一緒にきたような賑わいです。
マイナーな趣味のプログなので、複数の方に訪問頂けるのは稀有なことなんです。
自作機はULP規格に収まるように製作して、免許は、ULPの飛行許可証で済まそうと目論んでいます。
とはいえ、自分で起こした図面のULPが、たとえ完成しても、すんなり超軽量飛行機の試験飛行として認可されるかどうか一抹の不安はあります。
by ロートレー (2011-11-28 13:50)
大分進んできましたね、楽しみに拝見しています。
11条 飛行許可を取られるのなら事前に機体検査官に相談しながら進めたほうがいいかもしれません。
79条 一番問題なのが場外離着陸場です。
ロートレーさんは北海道だから問題ないかもしれませんが、まず一般の場外離着陸場は初めての人にはほとんど使わせてもらえません。
28条 ULP,自作飛行機の飛行許可申請に免許(技能証明)は必要ありません。
by tfultra (2011-12-02 10:53)
TF さん こんにちは
丁度よいところに、お越しくださいました。
1.機体検査官は、北海道地区は、東京航空局保安部航空機検査官が担当することになるなでしょうか?
2.11条申請で、自作ULPが超軽量動力機として、飛行許可された場合、
28条の飛行には、同上機体を使用して、飛行練習することができますか?
3.場外離発着場は、以前お世話になったクラブにお願いしようと思っています。
by ロートレー (2011-12-02 17:57)
1.多分東京でいいと思いますが確認ください。
11条の申請に飛行場所、空域に関する書類も必要だと思います。
2.OKです。28条は問題ないと思います。
3.79条一番問題
>以前お世話になったクラブ ULPのクラブですか?
グライダー、実機の使用している場外離着陸場はなかなか難しい問題がありそうです。
by tfultra (2011-12-03 10:11)
TF さん 早速ありがとうございます。
安心しました。
条文の解釈で、一番心配していたのは2.でしたから。
自作ULPを自分でテストできなければ、製作した意味を半分失ってしまうからです。
3.79条の場外離発着条はかつて在籍したULPクラブの専用飛行場を使用させてもらうつもりですが、場合によっては、再入会してもよいと思っています。
by ロートレー (2011-12-03 11:37)
初めてコメントさせていただきます。
翼型お役にたってるとうれしいんですが…
昨年の9月末で完全リタイアして、現在年金プー太郎です。
こちらを覗かせていただき、夢を追いかける少年のような目の輝きが伝わってきました。
会社を離れると、人との交わりが激減し少し戸惑うところがあります。すこしでも人の輪が拡がればとの思いもあり、この2月に新パソコンを購入し光にもつながってブログも始めました。
今後ともよろしくお願いします。
by 植本多寿美 (2012-03-27 13:45)
感激です。 著者の植本多寿美さんからコメントを頂けるとは!
電波実験社刊 「翼型 VOL1」は、今や私のバイブルです。
おそらく、航空図書館でもこれ以上に有用な翼型図書にはめぐり合えないだろうと思います。
これからも、
夢想癖にとりつかれた老人の最後のチャレンジを暖かく見守ってやってください。
どうぞ宜しくご指導お願いいたします。
by ロートレー (2012-04-09 18:06)
This awesome blog is obviously interesting and informative. I have discovered a lot of handy tips out of it. I’d love to visit it every once in a while. Cheers!
by バーバリーブルーレーベル (2013-07-31 01:25)
ロートレ様
始めまして、大変優雅にお暮らしとお見受けします、又多趣味ですね羨ましく思います。
このページが掲示された当初より拝見しています、私はきっと貴殿より高齢だと感じます。
本題は厚かましくお願いなのですが、パズマニーPL―2の設計法の本に旧来の翼型を使う人が多いが進化しているXXXXXが良いと記載されていた覚えですが、製作法の本しか見あたらなくて困っています、見聞が広いロートレさん、お勧めのFX60-126と上記の資料をお持ちでしたら頂けませんか、ご無理申します。
by 伊藤恒男 (2013-08-24 19:39)
伊藤恒夫さん コメントありがとうございます。
本ブログでご紹介しました電波実験社発行の「翼型VOL1」は
現在も販売されております。
AMAZON 価格: ¥ 1,580 通常配送無料
FX60-126を含め、各種翼型が374種も掲載されていますので、これ一冊でほとんどカバーされていると思います。
一冊購入されてはいかがでしょうか
by ロートレー (2013-08-26 17:46)