忘備録(ワイヤーハーネスカップラー端子の脱着練習)


SR50Gノアのインパネ電球の交換を予定しています。

私にとっては、未知の領域で、敷居が高そうですので、事前に情報を沢山収集して、できれば事前練習もして、本番では不安なく着工したいところです。

インパネ背後のワイヤーハーネスカップラー類をうまく外せたら、インパネユニットごと外して室内に持ち込みじっくり作業したいと思います。

入手したSR50Gノアの配線図集によると、インパネは4個のワイヤーハーネスカップラーで繋がれているようですが、使用されているカップラーの仕様が分からないので、カップラーの分離の方法は、実際にパネルを引っ張りだしてみなければよく分からないのがつらいところです。

SR50Gノアの「配線図集」と「修理書」を入手できた機会に、使用されているハーネスカップラーの構造や扱い方を知ることができたら、今後手軽に新機器類の追加や機能アップできるのではないかと期待してしまいます。

たまたま、カップラー関連部品ショップの「配線.com」でノアのワイヤーハーネスカップラーに似た多極カップラーと付属端子を入手しました。
実際に端子の脱着を試してみましたので備忘録としてメモしておくことにします。


老眼にはかなり厳しい作業で、照明付きのルーペ・キャップを使用しました。


入手NH24極カップラー

オス端子脱着



オス端子用24極カップラー24p025k-nh-m-2


オス端子

端子挿入
オス端子カップラー画面の下段左の端子挿入口からオス端子を挿入する(端子のストッパースリットを下にする)
上手く挿入されるとカチッと止まります。

端子解除
①オス端子カップラー画面の上段中央のカップラー上面部にある抑え板をズラシテ浮かせる。
②オス端子カップラー画面の上段左のカップラー結合部側から覗いて端子先端のしたにある開口部から端子解除工具(キー)を挿入して目的の端子下部にあるストパー解除ボタンを押し下げてオス端子をリリースする。

はずが

全く抜けません。

ラッチの形状を確かめるために断面を切り出してみましたがラッチの仕組みが良く分かりません。
解除キーの代わりに使用した精密ドライバーの先端を何度も強く押し込み過ぎてラッチが変形してしまったようです。



オス端子を新しい挿入口に挿入し直して、最初からやり直して何とか解除できました。

要点は、そっとキーを挿入して解除口に突き当たったら、それ以上無理に押さないで先端部を下方にわずかに、しかし、シッカリと押し下げる。ことが必要になります。

一旦、こじらせると深みにはまり抜け出せなくなるような、酷くプレシャーがかかる作業です。


メス端子脱着



メス端子用24極カップラー24p025k-nh-f-2

メス端子カップラー上段中央画像の中央部突起を押し下げるとカップラー結合がリリースされます。


メス端子

端子挿入
メス端子カップラー画面の下段左の端子挿入口からメス端子を挿入する(端子のストッパースリットを上にする)
上手く挿入されるとカチッと止まります。

端子解除
①メス端子カップラー画面の上段右画像(上面)にある抑え板をズラシテ浮かせる。
 ちなみにメス端子カップラー画面の下段右側にある即面画像は上下が逆です。
②メス端子カップラー画面の上段左画像のカップラー結合部側から覗いて端子先端の上にある開口部から端子解除工具(キー)を挿入して目的の端子上部にあるストパー解除ボタンを押してメス端子をリリースする。
(注)差込口の内部が見えないので初心者には絶望的に困難な作業です。

案の定ニッチモサッチモいかなくなり輪切りにして、構造を確かめることになりました。



分解する途中で、表面のマスク板が外れて、内部が見れるようになり、端子口と解除口が縦に4個開いていた内部の開口が縦2個になっています。
開口内部が見えるようになると端子口の真上上部の位置にストッパーラッチがあるのが見えます。
4個の開口が蛇行していた表面のマスク板の目的がさっぱり分かりません。
ひょっとすると、解除キーに挿入角度を与えて、ストッパーのラッチを斜め方向から押し上げさせたいのかも知れません。

これも新しい挿入口を使用して、再挿入して解除を確認したものの、構造がよく分からないので、偶然解除されたとしか思えない不確かさが残ります。

結論

1.ハウジングと同材料で成形されたストッパー(ロックラッチ)は軟質で変形しやすく、組み付け作業は熟練なくできるものの、一旦、結合された端子は専用工具を使用しても、解除には熟練を要する。

2.端子金具は、繊細に加工されていて、タイトに接合されているので配線割り込み目的で、一度使った既使用の金具を再利用するのは技術的に難しい。

3.車のワイヤーハーネスに使われるコネクタは社外外注品で、車種ごとに異なるなど種類が多いので、
 旧車のコネクター端子と全く同じものを入手するのは容易なことでない。
 既使用の端子金具と同規格のスペアー端子金具が入手できない限りは、端子交換を伴う配線改造はリスクが大きすぎる。ことが分かった。

 DIYによるワイヤーハーネス端子交換の目論見は、上記のようにとても否定的な結果になってがっかりです。
 もし、配線に改造が必要になったら、端子交換による方法は諦め、原始的でもターゲットのハーネス電線を選び出して切断し、圧着スリーブで配線し直す方がはるかにリスクは少ないのでないかとの感想を持ちました。

以上