寝室の石油FF暖房機の調子が悪い。
点火するものの、長続きせずエラー(F11)表示が出て燃焼が続かないのだ。
古いSHARP製品で、補修部品の供給もなさそうなので替え時かもしれません。
それで、処分する前に分解して、燃焼室の構造を確かめてみたくなった。
幸い、石油ファンヒーターの分解のUチューブ動画があったので参考に見てみると、石油ファンヒーターの故障原因の8割が「失火センサー不良」であるという。
燃焼装置は石油FF暖房機もほぼ同じなので、SHARP石油FF暖房機の「失火センサー」を点検してみることにします。

「フレームロッド」(失火センサー)を点検する


センサーの表面が汚れて通電量が少なくなると燃焼不良とみなされるらしい。

コロナの場合の参考画像

燃焼炉

失火センサー(フレームロッド)

炉内配置



以上のような基本構造を頭に入れたうえで、SHARP FFのフレームロッドを探します。


実際に分解



前面両脚の根本にあるネジを外すと前面パネルが開きます。


燃焼炉の側面が見えます。これなら仕切り板を動かすことなくアクセスできそうです。



炉の上部右上にある白いガイシがフレームロッドのはずです。



ミニラチェットを使い、フレームロッドの取り付けネジと思しきネジを外して、フレームロッドを抜き出す。



これは見事に白化しています。
これで決まりでしょう
うまくいけば一発解消



だが、磨き上げて取り付け、点火するもののやはりF11



次は燃焼室左丸の燃料ノズルを取り出してみると、
これも見事に汚れている。    これか
しかし、キャブクリーナーで綺麗に洗浄して点火するもののまたF11




上記いずれのケースも点火スイッチを押して3分以内に点火する。
燃焼を開始して、炎も徐々に勢いを増すものの、1分くらい経過すると警告音とともに画面にF11が表示されて運転中止となってしまう。

燃料はしっかり供給されているし、点火ヒーターに異常なく発火している、燃焼炎も正常であって、炎検知(フレームロッド)も機能しているはずなのにF11(燃焼不良)は解せない。
あと考えられるのは、サーミスタ故障で燃焼温度を検知できなくて、燃焼不良と判定されるケースか



燃焼室の底にサーミスタがあるので取り出してみる



これの代替部品があるといいのだが見当たらない
コロナストーブの部品で形状が似たサーミスタがあったので取り寄せて、試してみることにします。

最後の希です。
これがダメなら諦めよう




<参考情報>
コロナファンヒーターhttps://www.youtube.com/watch?v=T3wO5So-LxU
ダイニチhttps://www.youtube.com/watch?v=tFWJz1IfyIIhttps
8割が失火センサー不良https://www.youtube.com/watch?v=ka3qmFqWkks
気化器ニードルhttps://www.youtube.com/watch?v=T-tETePi2fU
シャープhttps://www.youtube.com/watch?v=u0EjD5LJbTg
サーミスタ交換
https://ameblo.jp/mechad-q/entry-11458167011.html
https://minkara.carview.co.jp/userid/2204523/blog/45857637/
(説明概要)
E5は気化釜の温度異常で、原因は気化ヒーターの断線と気化釜サーミスタの劣化ですが稀に基盤の故障もあります。
ヒーターの断線の場合は キカトウ( 税込み5500円)の交換
気化サーミスタの劣化の場合は ポットサーミスタ( 税込み 1070円)の交換と工賃となります。
自己責任で修理に挑戦されるなら、工賃0で部品の送料程度です。
「キカトウは高いのでサーミスタかキカトウかの切り分け方法は
気化釜ヒーター抵抗を計測し 15Ω程度であれば正常、
サーミスタ抵抗は 10MΩ~1MΩ(室温で変動)で正常」

コロナエラーコード表
https://www.stov.jp/3era/new/corona04.htm

コロナ石油ファンヒーター
FH-HiX468BY
ポットサーミスタ(10g-1)
品番020399001
バーナーサーモ
品番020651036