昔、薪ストーブは、北海道をはじめとする雪国の日常生活用具で、冬は石炭ストーブ(ルンペン)、それ以外は、薪ストーブ(だるまストーブ)が、暖房や炊事の主役でごく身近な存在でした。

しかし近年は、経済的な灯油ストーブが暖房の主力となり、薪の確保の難しさから、越冬用暖房器具としての薪ストーブは使用されなくなっています。
最近の高級薪ストーブは単なる暖房用というより、炎を楽しむ、より趣味的な使われ方に変わってきて、究極的な高機能と高価格を競っているかのようにも見えてしまう。

我が家の場合、冬期間の主暖房は、灯油FFストーブだが(タイマーを使って起床時には部屋が適温に暖まっている)、肌寒い秋口や、冬の夕食事時には、古い薪ストーブに火を入れてぬくもりと炎の雰囲気を楽しんでいます。

ところで、敷地内に建てた山荘風の離れの暖房は、当時省エネ暖房と宣伝されたオール電化深夜電力利用の蓄熱電気暖房にしたのですが、原発停止後の現在、維持費は高額です。
最近は、たまにしか使用していないので、薪ストーブを主暖房として取り付けて、蓄熱電気暖房の契約を休止してみようかと考えた。

その場合の薪ストーブは実用品としてのストーブなので、コストパフォーマンスのよい、

ベーシックな機能を備えた頑丈な薪ストーブが欲しい。

燃やす薪の樹種を選ぶような我侭な高級ストーブはいらない。

しかし、高気密住宅に必要な外気給気システムに対応したものが欲しい。


その観点から選んだ薪ストーブは、
コストパフォーマンス抜群の最強鋼板製ストーブTN20




PACIFIC ENERGY(カナダ製)True North 20
   http://greenhood.jp/goods_info/detail/tn20.php?maker=4

独特の縦長ボディーの形状は大容量火室を誇り、最大長さ45cmの薪の投入を可能としました。シンプルかつ堅牢な鋼板構造により、針葉樹はもちろん樹種を問わず安心して使用できる頼もしいストーブです。また、頑丈なステンレススチール製二次燃焼バイプで、約82%という優れた燃焼効率と高出力を実現しています。

メーカー  PACIFIC ENERGY(カナダで一番のストーブメーカー)
暖房能力 最大出力 13,800Kcal/h
本体寸法 W542×D726×H714mm
暖房目安 最大暖房面積 158㎡ 約90畳(廉価版でコンパクトだが暖房能力は十分あるらしい)
EPA〔アメリカ)認定済み
燃焼効率 82.2 %
(生産国カナダの燃焼器具の認定基準はアメリカの認定基準を上回るので、ベーシックな廉価版であっても性能的に手抜きはない。)
本体重量 132kg
定価 205,000円(税込み) 送料 北海道15,000円




<機種の選択理由>

1.廉価版のベーシック機にもかかわらず高性能〔EPA認定機、燃焼効率80%)

  札幌市の再エネ・省エネ機器導入助成金の対象基準 (燃焼効率60%以上)を
  楽々クリヤーしています。



2.多段式2次燃焼装置




(上級機並みの燃焼効率や炎を望める)

3.可変式エアーウォッシュカーテン



 シングルレバーで1次燃焼、2時燃焼、エアーウォッシュ気流をコントロールできる!

4.分厚い鋼鈑製(135kg) で燃料を選ばない耐久性や蓄熱効果が望める(必須)

5.使用レビューの満足度が高い(当たり外れがない)
  中国製と異なり大きな欠点が指摘されていない。
  
6.高気密工断熱住宅に欠かせない給気ダクトが接続可能な構造になっている。(必須)


 (なぜか販売店はそれをウリに宣伝してないが、写真で見たところDIYでアルミスパイラルダクトを後付できそうです)

7.サイドとリヤにヒートシールドを備えた対流・輻射複合の暖房方式。〔必須)


 (高い安全性と大空間暖房能力を備えていて、設置位置の自由度が高い。これも積極的に宣伝してはいないが我が家にはマストな装備だ)
(隔離距離PDF)
https://www.prezeal.net/wp-content/uploads/2019/11/1bcbfaa52c77806316b4cd9dc25e6d19.pdf

8.実用的な広い天板



9.たまたま、プレジールでNT20の展示品が40,000引きでセール中。
    
   急いだほうがよさそうです。これで機種は決まりだ!



設置作業・設営に当たっての課題


1.136Kgあるストーブを腰痛もちの自分がどのようにしたら運べるかです。
  DIY設置のハードルは高い。
  
(1)ストーブは運送会社の営業所止めになる。 
  ノアで積み下ろしできるだろうか
(2)自宅敷地内の階段移動はどうする
(3)屋内搬入はどうする
(4)搬入後の位置決めはどうする

2.重量がある長い2重外煙筒をどのように組立てて、どのように固定するのか

(1)スタイロフォーム外断熱構造の離れの建物の外壁には、重量物を支える躯体構造物が
   壁下地に配置されていないがどうする。
(2)5m近くになる重い2重外煙筒を独力で立てる方法はあるのか


ちょっと考えただけでも、課題はわんさかあるが、私にとってようやくベストマッチ製品を発掘したのに、こんな理由であきらめてしまうのはもったいない。
低予算で薪ストーブを満喫できないなら、エコロジーというキャッチフレーズが泣く。

知恵を絞り、工夫して、すべてをDIYで解決して行こうと思う。

品物がSOLD OUTになる前にとりあえず発注した。

もう後には引けないぞ

この回、終わり

次回をお楽しみに


プレジール
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https://www.prezeal.net/