今春、自分の部屋に灯油リフターを取り付けました。
最近、火が恋しいくらい寒くなってきたので、この際、古い煙筒式の灯油暖房機を取り外して、FF式の灯油暖房機に交換して早々に使用を開始したい。

たまたま貰った古いシャープFF 暖房機と新品のコロナ給排気筒を組み合わせて使用したいのだが、いくつか問題がでてきました。


1.配管接続チェックセンサー

FF暖房機の給排気管が外れてガス中毒の事故を起こさないように、配管には弱電が流れていて、それが途絶えると燃焼を中止するセンサーを備えているものが大半です。


ご多分にもれず、シャープFFにもセンサーがあって、裏側から白いコードがでている。
通常はこれを、給排気塔にねじ止めするとよいのだが、このシャープFFのセンサーコードは吸気ホース内に入り込んでいる。

(1)センサー用コンデンサー



白いコードを切り離して、給排気筒にネジ止め接続しようとエルボの中を見ると、なにやらコンデンサーらしき物が付いているではないか

これはヤバ! これを見逃して切断していたら燃焼不能だったかもしれん

(2)コンデンサー摘出



  吸排気筒の位置関係からいくと,吸気ファンのエルボは2個必要ないのでコンデンサーを摘出して、そのエルボ一は撤去する。


(3)吸気ファン直結のエルボ内にコンデンサーを移植する。


摘出コンデンサーの設置場所に困り、結局、吸気ファン直結のエルボ内に移植すことにした。
やっぱりこの場所が安全みたい(納得)


(4)外部に出した端子を経由して、コードを給排気筒にねじ止めすることにする。





2.給排気筒の取り付け工事

(1)排気筒を外に出すため、事前に外壁のサイディングを一部取り外す。



(2)部屋の隅から外に向けて排気筒を通すパイロット穴を開ける。


防雨のため外に向かって▲2度の傾斜をつける。

(3)パイロット穴を頼りに外壁合板にスリーブの径の穴を開ける。



(4)サイディングにスリーブの穴加工して



(5)外壁サイディングを元に戻して、ステンスクリューで止める。



(6)外側から給排気筒を挿入し、捻りながら締め付けて取り付ける。




3.給排気管の接続

(1)給排気筒の室内側に吸気ホースと排気管を接続する。




伸縮延長管を使用する。


延長管の接続部分に抜け防止金具を取り付ける。


断熱クロスで排気管をカバーして給排気管の接続は終了です。


4.燃焼テスト

(1)オイルリフター


灯油汲み上げポンプに呼び水として灯油を適量(緑ランプ点滅)になるまで補給する。


運転スイッチをオンにして灯油の供給開始します。(緑ランプ点滅から点灯に)

(2)FF暖房機 燃焼テスト


暖房機の正面下部にあるリセットレバーを押し下げてから、運転スイッチを押す。

ところが、運転ランプは点灯したもののいつまで待ってもバーナーが点火しない!


給排気管接続センサー、安全ヒューズ、オイルサーバー、耐震装置のリセットと思いつくこと試したがいずれも無反応で途方にくれる。
マニュアルのメンテナンス項目に油面調整器のフィルター清掃が出ていたので念のため掃除してみることにする。
なんと油面調整器の中に灯油が全く入って無い!


となると、それまで疑うこともなかった、灯油コックか?
なんと、針金を通すと錆混じりの灯油がどっと出てきた~
まさか内部が錆で詰まっていたとは!



再度、テストするとバーナーに難無く点火して、暖房機は正常運転することが確認できました。

原因が分かれば、とんだ笑い話ですが
一時は、一昔前の古い暖房機なので、修理に出しても部品供給なしとかの理由で修理を断られる可能性が高く、無駄に検査料金を払うくらいなら、廃棄して新しいものを買う方がよいかもとまで思い詰めていた。

溜め込んだ古い部品を使う場合は、まず使えるか確かめるべきだったな~と反省です。



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