我が家を、セルフビルドしたときの浴室暖房対策は、給湯銅管を洗い場の床下に這わせてからバスタブに給湯するようにして、入浴前に浴室が暖まるように考えて施工しました。
しかし残念なことに床下配管を埋めた位置がが深すぎたようで、バスタブに湯を一杯にしても床は冷たいままで温まることなく、浴室暖房のアイディアは頓挫したままです。

それで、厳冬期は入浴時のヒートショック対策を様々試行錯誤してきたのですが、

先日、たまたま 格安の浴室換気乾燥暖房機を見つけた!


高須産業 浴室換気乾燥暖房機 (1室換気) BF-231SHA

  • 出版社/メーカー: 高須産業
  • 発売日: 2022/01/18
  • メディア: Tools & Hardware

¥23,300  安い、しかも高評価! 
同じ型番の浴室換気暖房乾燥機がOEM商品でカクダイから79,000円で売られています。        


TOTO や LIXIL なら10万円以上もする洒落たビルトイン浴室換気乾燥暖房機が4分の1以下の価格で入手できるなら、何とか工夫して自宅の浴室にも取り付けてヒートショック対策にしたい。
このタイプなら暖房機の灼熱線が気にならないし、入浴前の暖房準備や入浴時撤去と保管場所の確保も不要。浴室専用機なので湿気・漏電対策も安心です。

BF-231SHAの施工図面が入手できた。
https://www.takasu-tsk.com/dcms_media/other/001_007_BF-231SHA_kanseizu.pdf

我が家の浴室天井裏の懐スペースに収まることを確認して発注します。


BF-231SHAを加工する

浴室暖房の目的である厳寒期の暖房効果を最優先したいので、寒気吹込みの元凶となる
外壁の給排気フードを設けないことにします。

  
  そのため、BF-231SHAの本体BOXから飛び出ているダクトパイプ接続口を取り外し
  めくら板で吸排気口を密閉する。
   
  
  これで、BF-231SHA取り付け作業(着脱)も楽にできます。(点検口不要)




 浴室天井・壁工事計画
 
(1)浴槽の上の天井部にビルトイン浴室換気乾燥暖房機(BF-231SHA)を取り付ける
ため、青森ヒバのパネリング天井材を取り外す。



(2)天井根太を加工してBF-231SHA(重量6Kg)の取付枠を造作する
  天井根太が2”×4”材なので、直付でも強度的に問題ないはずです。

(3)天井懐から間仕切り壁内部に配線する(間仕切り壁の取り壊しを最小限にする)
  AC電源線(1.6mm VVF)、アース線、リモコン線(5m付属)を配線する。

  
  壁をなるべく壊さずに、動力線を洗面所コンセントまで持ってきたいけど、
  上手くいくかな~ 
  コンセントの化粧カバーを外して壁内部を探ってみます。

配線用掘削工具

浴室からの湿気を防止するため仕切り壁内は、スタイロフォームが密に充填されていて、
洗面所の石膏ボード壁を外さないで壁内に配線するのは困難ですが、外すとその後の
壁修復作業(ボード受け材取付、表面パテ仕上げ)が大変!
折衷案として、壁戸棚を一時撤去して裏に隠れている壁面部に作業口を開口して、壁内のスタイロフォームに配線用の誘導穴を開通させる方法をトライしてみることにします。


 6角連結シャフト(6.35mm)をインパクトで駆動して

 先端、15~20mm木工ギムネで掘り進める



 開口部同士を繋ぐように壁内部のスタイロフォームを掘り進みます。
 開通部分にひもを通し結んで、配線の準備をする。


天井工事

 天井パネリング材の1枚を引き割って、できた隙間からパネリング材を外していく。


 BF-231SHA取付け部周りの防湿フィルムをめくり、スタイロフォームを取り外す


天井裏の間仕切壁に配線コードを通す作業穴を開口、洗面所からの導線ワイヤーを引出す


天井根太を加工してBF-231SHAの取付枠を造作する。


 動力線、リモコン線、アース線を間仕切り壁に導線して、再び天井を復元する。


 BF-231SHA取付の前にリモコンで動作確認します。
 暖房強1時間半ほどで、13度Cから20度C まで上昇しました。
 肌に当たると温風は冷たく感じるとのことなので
 入浴90分前くらいに暖房スイッチ強に入れ、入浴中はOFFにすると良さそうです。


 動作確認が済んだBF-231SHAを天井取り付け口に挿入して、ツッパリポールで押し上げ
 周囲のつばに止めネジを打って固定する。


 カバーをかけて完成です。
(天井の廻り縁は、新しくする予定です)

 出たとこ勝負の工事で、壁内スタイロ掘削工事中には、壁内配線や配管に突き当たって
 青くなる場面もありましたが何とか大事に至らずクリヤーできました。


予想外だったのは、リモコンで作動全停止しても、低くブ~ンという電気音が止まらないことです。
どの様な理由か、常時1.5W程度の電流が流れる設計になっているとのことです
(本体にはモチロンOFFスイッチ無)

節電真っ最中の我が家では許せない浪費です。
洗面所コンセントの動力線送り回路に片切スイッチを入れて対応することにしました。