私の自作飛行機の概要設計は、KR2の設計図をベースに始めたので、KR2の図面の翼型をそのまま流用するつもりでした。

翼弦は1200mmでぴったりだし,桁高185mmはひざ下にかろうじて入り低翼が可能なサイズなので、これを流用すれば、改めて図面を起こす手間も省けると安易に決めていた。

ところが、位置関係の確認のため、翼の実寸図面をトレースするうちに、翼の後縁が反り返っていることに違和感をもった。
滑空性能の高いEPPLERやWORTMANの翼型は程度の差はあれ、いずれも、後縁が垂れ下がっている。

これはやはりまずい、時速300kmのKR2の翼型を低速のULPに使うのは無理がある。

それでは、モーターグライダーの翼型なんかどうだろう。

自作モーターグライダーで言えば、MONI,MONERAI,AM-EAGLET、TestDUO などの翼型はいずれも層流翼のFX系だし、高性能MICROLIGHT N-2 も FX系の翼型です。

そこで、急遽、WORTMANのFXシリーズの座標を探し求めたが、EAAの図書を探しても、これが全く見当たらない。

さんざん探してようやく見つけ出したのが、灯台元暗し、電波実験社出版の「模型の翼型374種 VOL1」



模型だって実機だって、座標は同じ、ここから探すことにしよう。

同社の「ラジコン・グライダー」の解説に
 「FX60-126 実機のグライダーに使用されている翼型で、最大揚力係数が大きく、空気抵抗を受けることが小さいという特性の翼型です。スケールグライダーなどに適している翼型でしょう。」とあった。

ULPモーターグライダーの翼型として、FX60-126 が使えそうです。

最大厚さ比は12.6%ということは、翼弦1200mmに換算すると桁高151mmで、ちょっと低い。

下向きカーブもなだらかで、後縁下面を直線にモデファイすれば、工作もそれほど難しくはなさそう。

これで行こうか。


今日の記事は如何でしたか

ブログランキングがブログ更新の励みです。 よろしければ下のボタンから応援してやってください。

にほんブログ村

にほんブログ村

トラコミュに参加しております。興味ある方はどうぞ!

自作飛行機