ここ数年、深刻な夜間頻尿に悩み、睡眠導入剤に頼る生活をつづけてきましたが、週刊誌に睡眠導入剤の薬害が大々的の取り上げられたのを機会に、
依存性が強いと言われた睡眠導入剤「マイスリー」から存性が少ないと言われる「ベルソムラ」に時間をかけてようやく乗り換えることができました。

しかし残念なことに、「ベルソムラ」も、その後乗り換えた「ロゼレム」も夜間の睡眠は十分とれるものの、私には、翌朝の眠気、だるさ、倦怠感、脱力感、無気力感が強くて午前中は頭も体も活動停止状態になって、ただソファーにボーッと座って過ごすことが多くなった。

日中に限ると、以前の寝不足状態よりかえって日常生活に支障をきたすことになったので、最近は思い切って睡剤の服用を止めてしまっていました。

夜中に、3~4回排尿で起きることは統計的には年齢相応で、病気じゃない。
それで眠剤は飲まないことにして
日中はマイペースで好きなことに精を出し、眠くなれば昼寝すればよいと割り切ることにしたのです。


ところが先日、家内が不眠治療に使っている「リボトリール」は翌朝の眠気がないので、一度試してみたらと言われていたので、2か月に一度の通院日に処方してもらってきました。


早速試しに、就寝前に「リボトリール」(5mg)1錠を飲んでみたら、翌朝7時までグッスリ熟睡したうえ、起床直後の排尿量は通常の就寝中排尿量の半分の400ccであった!

しかも、翌朝の眠気は少なく、気分が少々ふわふわしている感じがしますが、朝からデスクワークも支障なくこなせました。

これは、いけるかもしれません。

改めてリボトリールについて調べてみた。

リボトリール



「リボトリール」は、抗うつ、抗不安、精神安定剤、ムズムズ病、筋弛緩、抗てんかん治療薬として良く知られた薬です。(眠剤ではありません)
摂取効果は2時間後Max,半減期は27時間の長期持続型なので、依存性は少ない
(一説にアルコールより依存性がないと言われている)

副次的に催眠効果もあるが、睡剤ほど強く作用しないのが翌朝の好結果につながったのかもしれません。

処方上限日数は90日とあるから、副作用は穏やかなのでしょう。
現に、てんかん治療薬として、一生飲み続けることが多いようです。
(睡眠導入剤が処方上限日数は30日までに制限されているのに比べ、継続使用の安全性ははるかに高そうです)

副作用は、眠気と筋弛緩効果のふらつきとあります。
特に高齢者は、筋弛緩による、ふらつきや転倒のケガに注意すべきとあります。
自分は今のところ、特にふらつきは感じないので、
高所作業や長距離運転の前日に服用しないようにするなどの用心をすると継続して使えそうです。


しかも、今回の発見はそれだけでなかったのです。


ロキソニン



言わずと知れた有名な鎮痛剤です。
実は、私が睡眠導入剤を飲むきっかけになったのが「ロキソニン」なのです。
ぎっくり腰の激痛の治療で処方され、就寝前に飲んだところ久しぶりに朝まで爆睡!
長く続いていた夜間頻尿の苦痛を忘れさせてくれたのです。
催眠効果のお陰と思ったので、夜間頻尿の苦痛から逃れるため以後、睡眠導入剤マイスリーを飲み続ける切っ掛けになったのです。

しかし、この度「リボトリール」の薬効を調べる過程で、「ロキソニン」が夜間頻尿の隠れた特効薬として機能するとの記事を発見しました。


ロキソニンが夜間頻尿に効くわけU-tube
https://www.youtube.com/watch?v=saYIIxBBCr8

夜間頻尿にロキソプロフェンを使用することはあるか?(一般)
https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html?blockId=39742&dbMode=article
記事要約
夜間排尿回数、夜間の1日総尿量が減少した報告がある(保険適応外使用)。
ロキソプロフェンは半減期が短いため(未変化体、活性代謝物ともに約1時間15分)、就寝前投与により睡眠中に効果が現われ、眠気は日中まで持続しない。
抗頻尿薬効
①尿量が減少
②膀胱の緊張を緩和する
③尿意を遮断する
注意
夜間頻尿は高齢者に多いため、連用による胃腸障害、腎機能障害に注意が必要である。

上記記事を見るとロキソニンは夜間頻尿に関して良いことづくめの特効薬にもみえます。
ミリリンメルトなどの使用条件が非常に厳しい頻尿治療新薬を処方してもらうより、市販が認可されているロキソニンの服用のほうが手軽に試すことができそうです。

しかしロキソニンは通常鎮痛剤として処方されており、病院では1週間程度くらいしか処方されないことが多い。
胃腸の負担が多いことから胃腸薬が添えられることを考慮すると常用するのはやはり抵抗がありますね


当面は、「リボトリール」1錠0.5mgをさらに半分にしても、抗頻尿効果が持続されるか確かめてみることにします。



(参考資料)

夜間の抗利尿ホルモンの増加により夜間排尿量を減少させる
https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%B3%8C%E5%B0%BF%E5%99%A8%E5%A4%96%E7%A7%91Vol_26_No_7/PkNwAgAAQBAJ?hl=ja&gbpv=1&dq=%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E3%81%AE%E6%8A%97%E5%88%A9%E5%B0%BF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%81%AF%EF%BC%9F&pg=PA1088&printsec=frontcover