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灯油FFストーブDIY修理    SHARP FF [マキストーブ・暖房機・焼却炉]

寝室の石油FF暖房機の調子が悪い。
点火するものの、長続きせずエラー(F11)表示が出て燃焼が続かないのだ。
古いSHARP製品で、補修部品の供給もなさそうなので替え時かもしれません。
それで、処分する前に分解して、燃焼室の構造を確かめてみたくなった。
幸い、石油ファンヒーターの分解のUチューブ動画があったので参考に見てみると、石油ファンヒーターの故障原因の8割が「失火センサー不良」であるという。
燃焼装置は石油FF暖房機もほぼ同じなので、SHARP石油FF暖房機の「失火センサー」を点検してみることにします。

「フレームロッド」(失火センサー)を点検する

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センサーの表面が汚れて通電量が少なくなると燃焼不良とみなされるらしい。

コロナの場合の参考画像
fffffhj067d.jpg
燃焼炉
oiiu789n.jpg
失火センサー(フレームロッド)
56uji8.jpg
炉内配置

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以上のような基本構造を頭に入れたうえで、SHARP FFのフレームロッドを探します。


実際に分解

RIMG7870.JPG

前面両脚の根本にあるネジを外すと前面パネルが開きます。

ru.jpg
燃焼炉の側面が見えます。これなら仕切り板を動かすことなくアクセスできそうです。

uyt.jpg

炉の上部右上にある白いガイシがフレームロッドのはずです。

RIMG7874.JPG

ミニラチェットを使い、フレームロッドの取り付けネジと思しきネジを外して、フレームロッドを抜き出す。

RIMG7875.JPG

これは見事に白化しています。
これで決まりでしょう
うまくいけば一発解消

RIMG7878.JPG

だが、磨き上げて取り付け、点火するもののやはりF11

RIMG7879.JPG

次は燃焼室左丸の燃料ノズルを取り出してみると、
これも見事に汚れている。    これか
しかし、キャブクリーナーで綺麗に洗浄して点火するもののまたF11

RIMG7880.JPG
RIMG7881.JPG

上記いずれのケースも点火スイッチを押して3分以内に点火する。
燃焼を開始して、炎も徐々に勢いを増すものの、1分くらい経過すると警告音とともに画面にF11が表示されて運転中止となってしまう。

燃料はしっかり供給されているし、点火ヒーターに異常なく発火している、燃焼炎も正常であって、炎検知(フレームロッド)も機能しているはずなのにF11(燃焼不良)は解せない。
あと考えられるのは、サーミスタ故障で燃焼温度を検知できなくて、燃焼不良と判定されるケースか

uyr.jpg

燃焼室の底にサーミスタがあるので取り出してみる

RIMG7882.JPG

これの代替部品があるといいのだが見当たらない
コロナストーブの部品で形状が似たサーミスタがあったので取り寄せて、試してみることにします。

最後の希です。
これがダメなら諦めよう




<参考情報>
コロナファンヒーターhttps://www.youtube.com/watch?v=T3wO5So-LxU
ダイニチhttps://www.youtube.com/watch?v=tFWJz1IfyIIhttps
8割が失火センサー不良https://www.youtube.com/watch?v=ka3qmFqWkks
気化器ニードルhttps://www.youtube.com/watch?v=T-tETePi2fU
シャープhttps://www.youtube.com/watch?v=u0EjD5LJbTg
サーミスタ交換
https://ameblo.jp/mechad-q/entry-11458167011.html
https://minkara.carview.co.jp/userid/2204523/blog/45857637/
(説明概要)
E5は気化釜の温度異常で、原因は気化ヒーターの断線と気化釜サーミスタの劣化ですが稀に基盤の故障もあります。
ヒーターの断線の場合は キカトウ( 税込み5500円)の交換
気化サーミスタの劣化の場合は ポットサーミスタ( 税込み 1070円)の交換と工賃となります。
自己責任で修理に挑戦されるなら、工賃0で部品の送料程度です。
「キカトウは高いのでサーミスタかキカトウかの切り分け方法は
気化釜ヒーター抵抗を計測し 15Ω程度であれば正常、
サーミスタ抵抗は 10MΩ~1MΩ(室温で変動)で正常」

コロナエラーコード表
https://www.stov.jp/3era/new/corona04.htm

コロナ石油ファンヒーター
FH-HiX468BY
ポットサーミスタ(10g-1)
品番020399001
バーナーサーモ
品番020651036


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tomi_tomi

なんでも挑戦する心がけに頭がさがります!以前石油ストーブの芯交換に挑戦しましたがもう懲り懲りでした。。。
by tomi_tomi (2023-03-17 10:29) 

kinkin

スピンドルが真っ黒けですね・・・点火不良の場合は、これが原因となる事が多いですね。
F11のエラーが出る際は、ずっとスパークしっぱなしですか?それとも着火したらスパークは止まりますか?それによって判断が変わってきます。
スパークしっぱなしなら炎検知器周りの不良の可能性が高いです。違うなら別の原因ですかね。
by kinkin (2023-03-17 14:18) 

kinkin

追伸です
炎の色は青ですか?黄色等ならば記事上の図にあるように不完全燃焼の可能性有りです。スピンドルは清掃済みなので考えられるのは気化器に空気を取り込むところのエアフィルターの目詰まりですかね・・・
by kinkin (2023-03-17 17:17) 

ロートレー

tomi_tomi さん
最初は、簡単に直ったら自慢できそうと始めたものの、なかなかうまくいきません。
サーミスタ試してダメだったら降参です^^
by ロートレー (2023-03-17 20:42) 

ロートレー

kinkinさん アドバイスありがとうございます!
点火ヒーターはスパークではなくて、ヒーターが赤熱して、灯油を気化させてから点火させる仕組みです。
炎が強くなると、送風機のモーターが回り始め、点火ランプが消灯します。
その後、1分ぐらいたつと異常アラームが鳴り燃焼が停止してしまいます。
炎の色は青くなく、画像のように輝黄色です。
確かに吸気不足の不完全燃焼かもしれませんね。
エアフィルターを点検して見ます^^
by ロートレー (2023-03-17 20:48) 

ma2ma2

北海道は冬にストーブが故障は命にかかわりますね。
不完全燃焼とか特に注意が必要ですね。
by ma2ma2 (2023-03-18 10:32) 

ロートレー

ma2ma2さん 
特に住宅が断熱、高気密化されてきたので、風呂釜とかの事故が続いたことがありましたね
そのこともあって、ストーブが不完全燃焼するとアラームが出て運転がストップしてしまいます。

by ロートレー (2023-03-18 12:47) 

Enrique

「みすみすただでは捨てない」というDIY精神が感じられます。

なるほど,炎はプラズマなので,よく電流が流れる事を利用した重要な安全機構なのですね。センサー類の交換で済めばありがたいですが,回路基板の交換となると,手に入らずお手上げですね。

当家が10数年前リフォームした時,他メーカーのものですが,まだ新しかったので外してリフォーム後再度とり付けてもらったところ不調になり見てもらいましたが復帰せず,結局向こう持ちで別のメーカーの新品に取り替えてもらいました。

復帰できればラッキーですが,どうもこの手のものは再取り付けや修理はあまり想定していなさそうな印象ではあります。


by Enrique (2023-03-19 09:23) 

ロートレー

Enriqueさん
燃焼室からシリコン酸化物で真っ白になったフレームロッドを取り出した瞬間は、やったぜ ! 一丁上がり!
と問題解決を確信したのですが
その後は、どんどん深みにハマって、ぬか喜びに終わってしまいそうです。
だいぶ楽しませてもらいましたので、廃棄して、程度の良い中古品で済ますのも有りかなと思い出しました^^


by ロートレー (2023-03-19 17:07) 

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